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2011年3月20日日曜日

緊急時用の血液型を入力させる「がれき系」ジャーナリスト向けSNS「LIGHTSTALKERS」

LIGHTSTALKERSというジャーナリスト向けのSNSがある。

久しぶりにログインした。
そしてプロフィールのブランク欄をきちんと埋めた。

LIGHTSTALKERSとは、具体的には、
Lightstalkers is a professional and social resource for journalists, filmmakers, photographers, and professional travelers.
というもの。
土地勘がなかったり、言葉の通じない国での取材に必要な情報を交換し、
コーディネーターなど登録者同士がマッチングしあう。(英語版のみ)

招待制でプロフェッショナルユースなので、
私の知人・仲間で使っているのはごくわずか。
トピックごとにディスカッションスレッドをたてていく方式で、
仲間内の盛り上がりやTLのストリーム感はない。

文字が小さすぎるなど、UI面がつらいので
登録してからずっとアカウントを寝かせたままでいた。

しかし東北関東大震災後、
TwitterやFacebookなども含めて様々なウェブサービスの
プロフィールを見直したくなった。
やわらかさは少し取り去り、
社会にコミットする主体性を出してもいいのではと思うようになった。

そこへ、友人のフォトグラファーからのこんな話を聞いた。

「突然、ドイツとフランスの知らないメディアから
『津波の写真を持ってるか?』って電話がかかってきたんです」

どんなところからコンタクトあるか分からないから、
LIGHTSTALKERSのプロフィールちゃんとしておきしましょう、とも言われた。
それで久々にログインした。



その独仏のメディアは、
日本に住んでいる、日本人である、カメラマンである、
というほんのかすかなフラグをたぐり、
SNS経由で彼にコンタクトしてきたという。

それなりのクラスタのフラグをたどれば
「津波につながる何かを持っている」であろう存在に近づけるかも、
と思うのは当然のことだと思う。

自分がその瞬間に期待される場にいるか、モノやスキルを持っているか、
ちゃんと蓄積できているか、ということも重要だけど、
それと同時に、ウェブサービス上で自分のプロフィールをきちんと整えて、
フラグをたてておくことも、とても重要なんだなって思った。


ところで、LIGHTSTALKERSのプロフィールを入力していくと、
‘Update Emargency Notes’という項目が出てくる。
そこにはなんと、「血液型」と「緊急連絡先」を入力する欄が!!



もちろん、主に戦場とか紛争地帯とかに出かける「がれき系」ジャーナリストを
想定ユーザーとして作られてるってこと、ですよね。

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LIGHTSTALKERS
http://www.lightstalkers.org/
アメリカのNovember Elevenというメディアが
2004年からやってるサービスのようです
(プロ向け招待制、英語版のみ)

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