◇【新刊のお知らせ】SB新書から『下流中年 一億総貧困化の行方』という中高年層の貧困化について取りあげた本を出しました。雨宮処凛さん、萱野稔人さんなど6人での共著です(2016年4月6日)

2012年5月21日月曜日

金環日食は、絶好のご近所づきあいの機会だった

世紀の天体ショー、金環日食にまつわる、東京は世田谷区での話です。 部分日食がはじまり、いよいよ金環の直前になると、近所の人たちが家からぞろぞろ……。

ご近所さん、通勤の人、通学の人、工事の関係の人、電力のメーターチェックのおばちゃんなど、朝の7時半て、けっこう路上にたくさん人がいるのね。

さっそく、その辺にいた人を適度に巻き込みながら、「どうぞ、どうぞ」と日食グラスを手渡すご近所づきあいがスタート。お向かいのマンションの屋上にいたご家族とも、「そろそろですねー!」とか叫びあっておりました。

ほとんどは、みなさん話したことも見たこともない間柄の人たちなんですが、みなさん、気軽に寄ってくるんです。なんだかほんわかとした一体感に包まれていて、味わったことのない不思議な光景でした。

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通りすがりの中学生さん、口あいてますよ?

それにしても、日食グラスのなかった時代、昔の人たちは、どうやって太陽を見ていたのでしょうか。

関連記事(日食写真はこちら): 世紀の天体ショー金環日食。たとえ予報士でも天気は変えられない(当たり前だけど)(5/21)

世紀の天体ショー金環日食。たとえ予報士でも天気は変えられない(当たり前だけど)

広範囲の金環日食は、932年ぶりだとか。東京でも、なんとか見られました! ホッ。

太平洋沿岸に近づく前線と低気圧の影響が心配され、「もはやダメかも」という空気感のなか、21日の朝は、東京ではときおり雲の隙間からお日様が顔を出す空模様となりました。

私も一応、適当に撮影にチャレンジ。 人様のコンデジをお借りして、プログラムモード、手持ち撮影しました。特別に何をしたというわけではないのですが、輪郭をクリアにするために、 ISO感度のみ、AUTOではなくISO100に設定し直しました。フィルターは、Vixenさんにいただいた肉眼用の日食グラスです。


気象庁からは、数値予報天気図というコンピューターが予測計算した専門天気図が発表されています。1日に2回出るのですが、ここ10日あまり、更新されるたびに、気象予報士仲間たちが一喜一憂し、「念」のこもった予報をしてくれてました。

たとえば、かつての同僚、関西テレビ「アンカー」の気象キャスター片平敦くんのツイート。

【金環日食の天気/近畿】最新の予測結果も、薄曇りか本曇りかで悩ましい状況です。南ほど、そして東に開けた斜面を背にする所ほど、雲が厚い見込み。現時点では、雲の切れ間から太陽が見えることを祈るばかりです。(5月19日)

だけど、どんなに優秀な気象予報士でも、天気はさすがに変えられない。

片平君が挑んだ大阪では、金環食の瞬間が見られなかったそうで、「過去最大級の、ものすごいショック」とつぶやいていましたので、もしよかったら励ましてあげてください。
http://twitter.com/#!/katahira_tenki/status/204431361224876032

関連記事:金環日食は、絶好のご近所づきあいの機会だった(5/21)

2012年5月11日金曜日

写真家たちによる作品プレゼンテーションイベント「Open Show」が東京でも始まるよ!

 写真家によるプレゼンテーションイベント「Open Show」が東京でも始まります。2008年にサンフランシスコでスタートして、世界各地の12都市で行われていて、そしてさらに、32都市でローンチ中。ちょっとしたムーブメントになりそうな予感がします。


東京で行われる Open Show Tokyo の第1回の概要は、以下の通り。

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日時 2012年5月15日(火) 19時〜21時
場所 サラヴァ東京
渋谷区松濤1丁目29-1 渋谷クロスロードビル B1
定員 60人
入場料 1000円(ワンドリンク付き)会場費用
主催 Open Show Tokyo
お申込/お問合先 ostokyo03@gmail.com
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初回のテーマはもちろん、311。

第1部のプレゼンテーションは、東日本大震災の被災地のメディア、河北新報社から、写真部副部長の門田勲さん、ウォール・ストリート・ジャーナル東京支局の若林大介さんなどが登場します。

私は、第2部の連動企画「A Day」の方に、石巻から参加します。

「A Day」は、世界中の子供や家族が、ある日(今年は5月15日)を撮って共有しあう、写真のビッグプロジェクト。世界中から集められた写真は、後に各国のフォトエディターたちが優秀作品を選び出し、写真集にしたり、巡回展示したりします。

今回、東京ではこの2つを、同時にやってしまいます(運営スタッフがかぶっているのとタイミングが同時だったので)。

「A Day」は誰でも参加できて、誰の写真でもセレクションされるチャンスがあります。日本語サイトじゃないのが、とても残念なんですが、
http://www.aday.org/ からジョインできます。
(できれば、日本語でガイダンスを作りたいけど当日まで時間あるかなぁ)

「A Day」で写真選考員をつとめるフォトエディターの片岡英子さん(ニューズウィーク日本版)も、

「日本から1点でも多くの写真が選考され、歴史に残るような写真集ができるよう頑張りたい」

とおっしゃっていましたよ。プロアマ問わず、ぜひ、色んな方々にチャレンジしていただきたいです。

5月15日(火)は、Open Show TokyoA Day の両方をよろしくお願いいたします(私はどっぷり中の人側ってわけではないんだけど、ペコリ)。