◇【新刊のお知らせ】SB新書から『下流中年 一億総貧困化の行方』という中高年層の貧困化について取りあげた本を出しました。雨宮処凛さん、萱野稔人さんなど6人での共著です(2016年4月6日)

2011年12月31日土曜日

紅白の事もあるし2011年のシメは、門脇小学校の満開の桜。

紅白歌合戦を見ながらブログを書いています。2011年は、多くの日本人にとってそうであったように、私にとっても特別な1年でした。この先もずっと忘れたくない年です。

今夜は長渕剛さんが、石巻市立門脇小学校の校舎前から歌うということですので、せっかくなので、私が撮った門小定点観測コレクション?のなかから、数枚をアップしておきたいと思い、久しぶりにブログにログインしています。

この9ヵ月、石巻をはじめとする東北の被災地に何度も通い、土地の皆さんの様々な思いを聞く過程で、つながりを感じ、東北が私の中で古里化していきました。

門脇小学校の桜が満開になったのは、4月26日。すべて焼けた付近は命を感じられなく、その日も一斉捜索が行われていました。自衛隊の若い隊員たちが桜に引っかかったゴミに目をとめ、とりはずしていたところを撮った一枚です。


この、門脇小学校は130年を超える歴史がある学校なのですが、学区のほとんどが壊滅地域にあたるため、学校統合(学区消滅)の可能性があります。これからどうなっていくのか、決着が心配です。

2011年11月13日日曜日

グループ展「PREMIUM EXHIBITIONⅡ 知覚の束 -BUNDLE OF PERCEPTIONS-」が始まります

PREMIUM EXHIBITIONⅡ 知覚の束 -BUNDLE OF PERCEPTIONS- by 19 Photographers
2011.11.14 - 11.20 12:00-20:00, Last day 18:00

写真家にとって‘展示’というプロセスは、色んな方に自分の作品と直に対峙していただくとても大切な機会だと思うのですが、気づいたら写真とのおつきあいが深まっていたという私にとって、実は、今回が初めての写真展になります。あーどきどき。

展示する写真は、コフレプロジェクトの向田麻衣さんたちと行った、トルコ・イスタンブルでのコフレトリップ(2010年)の後、撮影したもの。プロジェクトを通じて、ダメな自分もいい自分も色々と見つめられた思い出の旅です。

今回、プリントは写真弘社 さん、専用紙はCanson Infinity(マルマンさん)、額装はSUGA ART さんにお願いしました。

会期直前の無理なお願いにもかかわらず、担当いただいた皆様に、それぞれプロフェッショナルな対応&お仕事をしていただきました。展示初心者の私にとって、尊敬すべきすごい方々とのやりとりができた機会でしたので、また個別にブログに書いていきたいと思います。

みんなの「写真」だけでなく、「展示会」そのものも、今回の作品のひとつです。19人のメンバーが、それぞれの作品に、意見し合って、磨き上げてきました。

PREMIUM EXHIBITIONⅡ 知覚の束 -BUNDLE OF PERCEPTIONS-

[会場]CLASKA 8F "The 8th Gallery"
〒152-0001東京都目黒区中央町1-3-18 CLASKA 8F
(最寄り駅:学芸大学)

[会期]2011年11月14日(月)~11月20日(日)
11:00~20:00 最終日~18:00

[出展者]有海 里美 / 岩本 直子 / 加藤 順子 / 川越 貴恵 /
紀藤 桃子 / jihei / 高井 基行 /高橋 栄男 /
田中 亮 / 中田 カズヒロ / 並木 学 / 萩生田 裕美 /
林 由佳 / HIDE /HORI / 三橋 めぐみ / 森林 由美 /
矢田 晃一 / ヤマシタ ユースケ

Web http://premium-e.sytes.net/index.html
Blog http://premium-e.jugem.jp/

展示の詳細(クラスカのウェブサイト)
http://www.claska.com/news/2011/11/premium_exhibition_bundle_of_p.html

なお、会期前日の11月13(日)18:00~21:00にオープニングパーティーを開催いたします。軽食とお飲み物をご用意してお待ちしておりますので、ぜひお越し下さい。

2011年11月3日木曜日

コシヒカリとコシヒカリBLは美味しさが全然違うんだそうです

冷蔵庫の中が、飯の友の類でいっぱいになりがちな秋です。

この秋に、どうしても確かめたかった味は、新潟県三条市の方からいただいたコシヒカリの新米と大好きなイクラの組み合わせでした。

_0013969.JPG

イクラは、もちろんおいしい。でも、このコシヒカリは、飯の友がいらなかった……。ごはんだけで味わいたい香りとどっしりとした味。本当においしいものって、素材だけでしあわせにさせてくれる力を持っているんだなぁ。

このコシヒカリを送ってくださったのは、横山さんというおじさま。地域産業である三条の金物を東北地方などに営業をしながら、趣味でお米作りをしている方です。

今年の7月末、新潟・福島豪雨で、まだ避難指示が出たままの五十嵐川流域を、レンタカーで北上しました。(すでに水位も下がり、快晴。もちろん気象予報士として、天気図を確認の上で出掛けました)。堤防が決壊したあたりの現場で、水没した稲の写真を撮っていると、近所の人たちがぞろぞろと河原に様子を見に来ました。そのひとりが横川さんでした。

とても親切な人で、色々と話を聞かせてくださったうえ、「うちの田んぼ無事だったから米おくる」といわれたけれど、おぼえてないだろうなーと思っていました。それが9月のある日、どーんと10kgの新米が我が家に!

「うちの米は世間のとは違うから。いま出回ってるのは『コシヒカリBL』ってやつだけど、うちのは昔ながらの『コシヒカリ』。だから本当においしいよ」

私からのお礼の電話に、横山さんはそう教えてくれました。コシヒカリって、今のと昔のと違いがあるの?そう思って調べてみると、

リンク:新潟県農林水産部
新潟県では、平成17年産米から従来のコシヒカリよりも農薬を減らした栽培ができる「コシヒカリBL」を県内に一斉導入し、環境にやさしく、安全・安心なお米づくりを推進しています。
コシヒカリBLの食味や品質は、従来のコシヒカリと同等です。いもち病に抵抗性を持つ性質だけが異なります。

あら。味は違わないんですって。でも、明らかに品種は別ですよね。なのに名前が同じなのは、オトナの事情なんだろうな。

我が家では、普段の米もコシヒカリ(たぶんBL)なのですが、米の味にうるさい母は、横山さんのコシヒカリを「なにこのお米〜ってくらいおいしいのよ」と言ってます。私も、普段は気にならない米の味が立ってくる感じにビックリしました。

本当のコシヒカリって、作る人だけが味わえる、幻のお米なのかな。

2011年10月3日月曜日

コカリナのニュースで、こげ臭さの中でみた石巻市立門脇小学校の前の被災松を思い出した

20110324石巻市立門脇小学校前のコカリナになった松
撮っているときはほとんど何気なくでしかないのに、後に、ちゃんとした記録だったんだなぁと気づくことがあります。

311東日本大震災で被災したこの松、いまはもうありません。3月24日に、石巻市立門脇小学校の側の西光寺墓地付近で撮影しました。

このとき、すべてが津波になぎ倒された一帯で、焼けて真っ黒な松が、1本だけ空に向かって突き立っていたのを覚えています。学校ごと火災で全焼した付近は、まだ焼け焦げた臭いがきつくただよい、「車から母親の遺体を引き上げに行く」という男性が、焼けた車両で埋め尽くされた校庭に向かって歩いていったのでした。

被災松でつくったコカリナ(笛)を生徒たちが演奏をした、というニュースをみて、あれ? もしかしてあの松のこと? と気がつきました。

河北新報:被災松「コカリナ」復活の音色 石巻・門脇小卒業生ら

…アカマツは同小に隣接する西光寺の墓地内に自生し、樹齢は80年ほどだった。火災で表面の一部は焦げたものの、焼け跡に1本立っていた。…

あのとき、植物の芽吹きなんて感じられないほど焼き尽くされていた、その門脇町から南浜町にかけての一帯も、9月に訪れたときは、津波の爪痕を草がきれいに覆い隠していました。

門脇町5丁目に実家のあった方が、土台だけになった自宅の前で、「ヘドロの上に生える雑草はすごいね、雑草は」とつぶやいました。

2011年10月2日日曜日

鉄道地図帳でよみがえる過去の地震・津波の影響の大きさ

東日本大震災と鉄道をテーマにした特集本は、専門誌からのものを含め、いくつか出ていますが、新潮社から出た「旅」ムック「日本鉄道旅行地図帳 東日本大震災の記録」は、過去の記録も含めて内容がとてもよかったので、購入しました。


関東大震災で、東海地方から関東地方にかけて被災した鉄道の地図などに加え、津波の高さや地震による山津波(土砂災害)の記録が写真ごと載っています。

ひとつひとつの災害記録としてみる機会は、様々な場面であるのでしょうが、鉄道という線と面の広がりを持った要素で地震の影響や被害の大きさをみるのは、わかりやすくていいなと思いました。とくに、神奈川県、東京都、千葉県への津波・地震の影響を、想像しやすいと思います。

被災した三陸鉄道や仙石線の矢本-松島海岸間、石巻港駅を私も少し歩きましたが、とっても悲しいものですね。

2011年10月1日土曜日

【告知】銀座で、東日本大震災のひきこもりへの影響を探るトークイベントを行います

10月16日(日)に、東日本大震災のひきこもり当事者や家族への影響を探るトークイベントを行うことになりました。

オーガナイザーは、ポプラ社の「ふたたび、ここから」で一緒にお仕事をさせていただいたジャーナリストの池上正樹さんで、私は企画と運営で関わっています。


銀座のアップルストアのすぐ裏にある、文祥堂イベントホールで開催します。
入場料は無料。
あえてスポンサーなどはつけず、ご寄付をお願いして運営費を賄う予定。
なので、赤字が出ないか超ドキドキです。
ちなみに、ニコニコ動画での中継も予定しています。

申し込みは、前日の10/15まで。
http://kokucheese.com/event/index/17491/

2011年9月10日土曜日

8/28(日)開催の3.11震災チャリティイベントの報告

8月28日にポプラ社のホールで行われたねこ女優micさん主催、3.11震災チャリティイベントで、トークショーにて、お話しさせていただきました。

来場者数は約100人。
入場料の一部と、会場でいただいた募金は、合計10万円が寄付金として石巻の社会的弱者の支援団体フェアトレード東北に寄付されました。

リンク:心のままに【311イベント寄付金ご報告】(9/2)
ようやく収支の計算も終わり、
皆様から頂いたチケット代金や寄付金を合わせて
総額【10万円】をNPO法人フェアトレード東北さんに
お渡しさせて頂くことになりました。

私は主催者ではありませんが、開催のためにいくぶんの調整をさせていただきました。平孝酒造の平井孝浩社長、NPO法人フェアトレード東北 阿部拓磨副代表と佐藤さん、ご来場&ご寄付いただきましたみなさま、ステキな会場を無償提供してくださったポプラ社の坂井社長、本当にありがとうございます。

思えば、発災からまだ間もない3月下旬〜4月上旬あたりに、様々な方から、現地の様子を教えて欲しい、現地の支援団体を紹介して欲しいなどと問い合わせを受けました。そのときにつないだのが、micとフェアトレード東北でした。

その後、micはお仕事を続けながら、行動的な私でもビックリするくらいの行動力で、牡鹿半島に何度も出掛けていきました。世の中本当にすごい行動力のある人がいるもんだなぁと、私は密かにじんわりしていたものです。

今回のチャリティイベントのメインの演目のひとつは、そのmicが牡鹿半島の避難所で出会った人々になりきる、 ひとり舞台「カントリーロード 石巻・牡鹿半島」でした。

_0013661.JPG

ぽろぽろ泣きました。

沖に出て船上迎えた津波のことを、龍に例える漁師さん。津波が全てをさらったなかから、やっとみつけだした思いでの宝石を「必要ならこれを売ればいい」というおばあさん。

牡鹿半島の人たちの揺れる魂がmicに乗り移ったみたいな気がして、舞台バージョンの「ふたたび、ここから」なんじゃないかと思ったくらいでした。micのひとり舞台は、感情の記憶装置といっていいかもしれません。

リンク:ひとり舞台×トークショー:皆様からのコメント(8/29)
すごかった。おじちゃん、おばあちゃん達の生の声、ホントにそのまんまなんだろうなと、
じーんとして切なくて、涙がこぼれて・・・。
今回の震災は私達(社会)の弱い部分を露呈した、という加藤さんの最後のメッセージが響きました。

micさんは色々なところで上演したがっているので、「ここでやってほしい!」という声をいただければお届けします。micを呼ぶことで被災地支援になります。micに託す間接的な方法だけど、舞台をみた方の得るものが、とてもとても大きいと思いますよ。

2011年8月30日火曜日

自由が丘の「ソレイアード」でプロバンスの風をまとって

自由が丘を歩いていたら、
SOULEIADO(ソレイアード)の路面店をせっせと作っているところを発見!

1000000815.JPG南仏プロヴァンスの定番&伝統テキスタイルの店が、自由が丘にオープンなんて、うれしくてつい、写真を撮ってしまいました。

TOMORROWLANDプレゼンツということで、1号店のお隣にあります。

私が見たのは施工中でしたが、8/27からオープンしてるようです。いかなきゃ。

ソレイアードの意味は、「雨の後の雲間から差し込む一筋の光」なんだそう。
光芒とか、天使のはしごのことですね。すてき。

6082426116_efd62f546f_bフィンランドの大胆柄marimekko(マリメッコ)、スウェーデンの手染めプリントJOBS(ジョブスでなくヨブスって読んでね)等々、柄プリントのテキスタイルが大好きなので、この秋は、ソレイアードの生地で仕立てたオシャレで、南フランスの風をまとって、色々なところに出没したいな。

カタログはしばらく保存することに。


◎DIYもソレイアードで



ソレイアードで作る 文化出版局 1365円

ソレイアードで楽しむウエアとパッチワーク小物
―こうの早苗の南仏スタイル (私のカントリー別冊)
主婦と生活社 1500円

2011年8月29日月曜日

オルタナに「ふたたび、ここから」の書評が掲載されました

オルタナ・オンラインにて、石巻のルポ「ふたたび、ここから」の書評&8/28チャリティイベントのリポートを掲載頂きました。

リンク:書評)石巻ルポ『ふたたび、ここから』
余計な装飾を加えることなく1つ1つのエピソードを丁寧に記録した同書で印象に残るのは、大切なものを一度に失いながらも立ち上がろうとする人々の言葉と、そこにみなぎる優しさと強さだ。

ライターの瀬戸内千代さんとカメラマンさんが、チャリティイベントに自費でお越しくださり、平孝酒造の震災復興酒「希望の光」もしっかり味わって、ステキなリポートにしてくださいました。どうもありがとうございます。

2011年8月26日金曜日

グーグルマップとGmailのテーマが天気予報を教えてくれていたのに

きょうの午後からの関東地方の雷雨は、規模が大きかったですね。

練馬で時間雨量89ミリ90.5ミリとか、駅構内が冠水しているとか、
マンホールから水が噴き出してるとか、
あっというまに大雨写真などのまとめサイトなどもできてきて、
TwitterのTLには、雨情報がじゃんじゃん流れていました。

Gmailで使っているテーマ「草原」が、
今日の雷雨を教えてくれてたのに、私は傘を持たずに家を出ました。

ブログを書こうしたときは、すでに普通の雨モードの画面になっていたけど、
雷雨の時は、これが紫色の雲が垂れ込める、
おどろおどろしい雷の画像に変わるんです。

1000000830.JPG


私自身は、もっと別のソースで予報を知ってなきゃいけないんだけど、
忙しかったりして天気図を見なければ、気象予報士もただの人……。
くやしかったけど、今日はコンビニに駆け込んでビニール傘を買いました。

くぅ。

ところで、8/18から、Googleマップで、天気が表示されるようになったみたいです。
右上の、四角いウィジットのところにカーソルを当てると、
「天気情報」というのが出てきます。

地図の左側には、
現況(気温と天気)と、週間予報がでてますね。
それくらいは世界標準なんでしょう。

3時間予報とか1時間予報とかは、世界的に見ればレアな予報なので、
Googleマップには期待できないのかも。

いま、渋谷駅にいるのですが、なぜか「中央区」。ま、いいか。

2011年8月10日水曜日

ねこ女優micさん主催、8/28(日)震災チャリティイベントのトークショーに出ます


8/28(日)に、「ふたたび、ここから」も関係する、
3.11震災チャリティイベントがありますので、ご案内です。

知人である、ねこ女優micのひとり芝居と、
「ふたたび、ここから」の池上・加藤のトークショーがメインですが、
ついでに出版記念プチパーティも行ってしまおうという、どさくさぶりです。

でも3つの濃いおすすめコンテンツが揃っていて、オトクなうえに、
チケット料金を一部チャリティにまわすにふさわしい、
熱い内容にしたいナーと意気込んでおります。

震災から半年を前に、「これまで」と「これから」を心で受け止め​、
被災地石巻を知っていただく機会にしたいです。


◆イベント概要◆

◇日時:2011年8月28日(日)15:00~17:30(開場は30分​前 )、
               +19時頃までプチパーティ
◇会場:ポプラ社コンベンションホール
    〒160-8565東京都新宿区大京町22-1 HAK​UYOHビル
   (地図)http://www.poplar.co.jp/company/map/index.html

◇イベント出演者:
   ひとり芝居/ねこ女優mic
   トークショー/ジャーナリスト 池上正樹写真家 加藤順子
         「ふたたび、ここから」に登場した熱き石巻人

◇料金:前日までのご予約 4000円、当日料金 4500円
    (~高校生:前・当共に1500円)
    ★尚、会場準備の都合により、当日のキャンセルはお控え下​さい★
    ※頂いたチケット料金の一部を石巻で被災者・弱者支援を行う
     NPOフェアトレ​ード東北に寄付させて頂きます。

◇ご予約・お問い合わせ方法:
    下記のお申し込みフォームからお願いいたします。
    ※以下の方法でも可。
     メール cats[at]kazumic.com ([at] を@に置き換えてください)
     電話  03-3357-2305(担当:木村/(株)ポプラ社一般書編集部)


主催:猫の路地裏ブロードウェイ事務局、協力:ポプラ社


※イベントが終了しましたので、申し込みフォームは削除しました(8/31)

東北の出版人、無明舎のあんばいこうさんの書評が、日本農業新聞の書評欄に掲載されました

東北、秋田の出版人、無明舎出版の安倍甲さんが、
日本農業新聞の書評(7/17)で、
石巻のルポ「ふたたび、ここから」(ポプラ社)を
取り上げてくださっていたと、教えていただきました!

こういう震災本が読みたかった、と。
著者の池上さん、ポプラ社編集者、みんなで大感激しました。

安倍さん、ありがとうございました。




無明舎がウェブサイト上で放つ、諸々のコンテンツも、
楽しくて読み応えあります。
社是は「いばらず、卑屈にならず、ボチボチいこう」だとか。

自分の居場所やふるさとをそんな風に
いいところも、悪いところも愛を込めて語る感じ、
すごーくいいなと思っています。

2011年6月29日水曜日

「ふたたび、ここから」/門脇小学校の子どもたちが校長先生に贈った「卒業証書」の全文

石巻市の「門脇小学校」というキーワードでこちらのブログにたどり着く人がちらほらいらっしゃるみたいなので、
「ふたたび、ここから」では、省略してしまった部分、
“もうひとつの卒業証書”の全文を掲載したいと思います。

R-00973月18日に予定されていた門脇小学校の卒業式は、東日本大震災の混乱により、行うことが出来ませんでした。

3月も終わりかけた頃、浸水・全焼してしまった校舎の校長室の耐火金庫から、燃えもせず、濡れもせず、奇跡的にキレイな状態の卒業証書が出てきました。

門脇小学校では、卒業式を約ひと月遅れで行うことができたのでした。

その日、卒業するのは6年生だけではありませんでした。3月で定年を迎えた鈴木洋子校長にとっても、教師生活からの卒業の日でした。


子どもたちが、鈴木校長に贈った卒業証書の全文と、校長からのお礼のあいさつ
(書き起こしのまま掲載)
(突然のサプライズにより、ボイスレコーダーのスイッチを慌てて入れる)

卒業生代表の髙梨陽介くん:
………れるとうかがいました。校長先生として、ぼくたちは最後の卒業生です。そこで、校長先生への感謝の気持ちを込めて、卒業証書をお渡しすることにしました。校長先生、中央にお願いします。

(保護者席から、すすり泣く声)

卒業証書
校長 鈴木洋子殿
校長先生は、ぼくたちに、大切なことをたくさん教えてくださいました。国語の授業でのペア学習での仕方や心に響く声の出し方を教えていただいたことが特に心に残っています。そしてぼくたちはががんばったときにくださった「マル」や黒板に書いてくださった「スペシャル ヨーコ ハナマル」も、印象に残っています。校長先生は、33年間の長い間で、たくさんの卒業生を見送ってきたことと思いますが、ぼくたちが最後の卒業生となりました。今回の震災で門脇小学校の校舎はなくなってしまいましたが、学んだことを決して忘れずこれからもがんばっていきます。これまで教えていただいたことに感謝の気持ちをこめて卒業証書を贈ります。
平成22年4月15日
平成22年度 門脇小学校 卒業生一同

(大きな拍手)

鈴木校長:
卒業生のみなさん、みなさんと一緒に、先生も教師生活を卒業することになりました。3年間でしたが、門脇小学校でみなさんと一緒に学べて、生活できて、とっても幸せだったな、と思います。最後に、このように素晴らしい卒業証書をいただいて、本当にうれしいです。ありがとう!

(大きな拍手)
(保護者席のすすり泣く声が大きくなる)

髙梨くん:
最後にぼくたちから歌を贈ります。

(仰げば尊し)

校長先生、いままでぼくたちを温かく育ててくださり、ありがとうございました!
(全員で一斉に)ありがとうございました!

(拍手)
1000000665.JPG
「ふたたび、ここから」にも、<スペシャル ヨーコ ハナマル>をいただきました!

2011年6月27日月曜日

「台風がやってきた」展 in 台湾 でみた、高雄の大規模土砂災害の映像

台湾の高雄に来ています。
「台風がやってきた」in 台湾 の訪問団に参加してます。

日本の各地の科学館でもこれまで展示されてきた、「台風がやってきた」展は、
水、光、気圧、コリオリ力、風、熱などの、台風に関係する現象を、
実演装置を使ってみせるもの。
大人でも「私にもやらせてッ」と言いたくなるほど、けっこうすごい装置群です。

suiteki

降ってくる雨粒を擬似的に見せる装置では、
コンパクトデジカメのマクロモードで、
あんパン型の水滴が簡単に撮れました。

これから、台湾全土3カ所を巡回するそうですが、
スタートは、高雄の台湾国立科学工芸博物館です。

ここ高雄は2009年8月に、山間部の小林村で台風8号による大規模な土砂災害があった所。
山が崩れて、4つの村を飲み込みました。
通訳さんによると、犠牲者500人がいまだに土砂の中だそうです。

「After the Storm」というコーナーで流された映像は、
災害発生直後に、水没し、土砂に埋まった町の中で、
人々が助け合って生きる姿。
あまりにも東日本大震災の光景と重なって見えました。

2011年6月24日金曜日

遠野:看板見つけた。完成がいつなのかわからない人口竜巻発電所

新エネルギーがにわかに注目されるきょうこの頃ですが、
陸前高田に向かう途中の、遠野付近で、
「人口竜巻発電所 建設予定地」の看板を発見。
地球温暖化完全防止って書いてありますよ。これって……。

遠野 人口竜巻発電建設予定地遠野 人口竜巻発電建設予定地

ブログ「鉄道に駅があるように道路にも駅があっていいじゃないか♪」さん
によりますと、
どうやら2006年からずーっと「建設予定」のままのようです。

看板の会社とは違うようなんですが、
同じ岩手県の「人口竜巻発電」というキーワードで出てきたサイトでは、
なんでも、温度差対流の遠心分離式であるもよう。

1番絞り(500℃差)、2番絞り(200℃の温度差)、
という2種類の装置。
……ビールみたいだ。

装置の大きさとか、仕様の概要は不明ですが、
温熱差のエネルギーで、(わざわざ)風を生み出して、
発電機の中は、どうなってるの?
もしかして、最後はタービンって仕掛け??
これって完成してるの?

ナゾだらけです。

発電所、完成するのかなぁ。
新エネルギー戦線参戦のチャンスなんだけどなぁ。


ともかく、トルネード(竜巻)の渦って、
ものを移動させるには、最も効率のよい状態だと思うんですよね。
だから、竜巻は強い、怖い。

トルネードパワーってすごいんですよ。
そういえば、サイクロン式掃除機はなぜトルネード式って命名しなかったんでしょうね。

リンク:YouTube ワオ!化学実験ナビ「おもしろ実験 ペットボトルトルネードを作ろう!

2011年6月21日火曜日

東北地方太平洋沖地震/被災地、東北地方が梅雨入り(6/21)

東北地方も、6/21に梅雨入りしました。

地盤沈下の激しかった地域の浸水だけでなく、
防潮堤や防波堤、堤防が破壊されてしまった沿岸部の、高潮や洪水、
内陸部の土砂災害など、地震の2次被害が心配されます。

また、仙台など、インフラ機能が回復した都市部でも、
地震による配管への影響や、防災設備の機能低下による内水氾濫などは、
今夏の心配事のひとつと言えるのではないでしょうか。


石巻では、以前から、湿度が高くなると魚町から漂ってくる「臭い」が
問題になっていたそうです。

「きょうはとくに臭い。あしたは雨だね」って、みなさんが言うんです。

今は、その臭いが、深刻さを増している。
この梅雨で、どうなってしまうんでしょうか……。


ラジオ石巻のキャスターさんは、
いつも色んな○○指数を読み上げていますが、
臭いと雨や湿度を指数化して放送した方が、
街の人ためになりそうな気がするなーと思う今日この頃です。

2011年6月20日月曜日

東北地方太平洋沖地震/被災地では日本気象協会監修の意外な本が売れていた

宮城県石巻市にある、ヤマト屋あけぼの店(TSUTAYA)には、
ほかのどんなベストセラーをも差し置いて、

日本気象協会(JWA)監修・編集の
「気象潮汐表 2011年 宮城県版」(390円)

がレジ横にありました。(許可を得て撮影しています)
店員さんが「すごい売れてます」って言ってました。

_0013132.JPG

沿岸部では、浸水被害がひどく、
大潮の時にはまるで水都のようになります。

水が上がっている間、基本的に外に出られなくなる。
子供たちは、ざぶざぶヒザまで浸かって下校。

万石町などでは、大きな津波被害を逃れたのに、大潮で車をダメにしてしまった人も多いようです。

「ササササーってくる。水の音は怖いよー」と、ひとり暮らしのお年寄りは言っていました。


気象庁のウェブでも、潮位予測(天文潮位)が見られます。
PDFでダウンロードも可能。

【宮城県/鮎川】
http://www.data.kishou.go.jp/db/tide/suisan/suisan.php?stn=AY
【岩手県/大船渡】
http://www.data.kishou.go.jp/db/tide/suisan/suisan.php?stn=OF
【岩手県/宮古】
http://www.data.kishou.go.jp/db/tide/suisan/suisan.php?stn=MY

2011年6月19日日曜日

隣に座った女性が『ふたたび、ここから』を読んで泣いていた

自分が関わった単行本が、書店に置かれ、
並べられた書棚から背表紙を引き出す……

小さな頃、物書きになりたいと思ってから、
ずっと描いていたイメージです。

6月18、19日と、編集者を伴い、仙台と石巻の書店を巡ってきたのですが、
書棚どころか、もっとすごい、破格の扱いをしていただいていました。

ふつうの「平積み」でなくて、何冊も並べる形で、
面積を増やしてくださっている書店さんばかりだったんです。
とてもびっくり。つい、拝んでしまいたくなりました。
初めての手書きPOPも経験しましたよ。

_0013127.JPG_0013139.JPG_0013129.JPG_0013141.JPG

今回伺ったのは、
紀伊國屋書店 仙台店、丸善 仙台アエル店、仙台八文字屋書店、
金港堂 石巻店、ヤマト屋 あけぼの店
(写真は、すべて許可を得て撮影しています)

大量入荷の8割以上が売れた、という店舗もありました。
今回は時間とタイミングの関係で、公式に回れなかった書店もまだありますが、
実は、他のお店も、こっそり、立ち寄らせていただいています。


ところで、滞在したホテルのロビーで、信じられない光景を目にしました。

隣に座っていた女性が「なんだか泣いてるみたいだナー」ってチラリと見たら、
なんと、『ふたたび、ここから』を読んでいるではありませんか!

しかも、ページのめくられ具合からして、私が執筆を担当した付近……

ポプラ社の担当編集者のKさんと、ゼスチャーで
「すごい!すごい!」って合図しあって、感動に打ち震えました。

こんな光景、そうそう出会えないでしょうね。
ありがたいです。うれしいです。幸せです。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

1000000589.JPG

2011年6月18日土曜日

東北地方太平洋沖地震/石巻:百か日。花を手向ける手が美しかった

石巻市総合運動公園で行われた、石巻市主催の百か日の慰霊祭に、
始発の新幹線で向かいました。

参列者の皆さんが、白いカーネーションを献花台にそっと置き、
上を仰いでから、うつむき、
ぎゅーっと手を合わせる姿を、レンズ越しに見つめました。

しわくちゃの手、ずんぐりとした手、染みだらけの手、ちっちゃな手……
手向けた花を、そっと、ふっと放す瞬間。
どれも美しかった。

ykbloghyakkanichi

ある男性が、亀山紘市長にくってかかっていました。
震災後の対応に不満があるようでした。

取材をしていると、
みなさんの行政や首長への不満はとても大きいので、
もっとそんな人がいるかと思って注意していましたが、
直接不満をぶつけた人は、約1500人とされる参列者の中でたったひとりだけ。

疲れも、いらだちも、高まっている時期なのに、
東北のみなさんは、とても我慢強いんだなと、
あらためて確認した気分でした。

花はあっという間に山になりました。

2011年6月14日火曜日

東北地方太平洋沖地震/石巻:夏に網戸がない! 被災地の「臭い」と虫たちのはなし

発災から3カ月が過ぎ、石巻市内でも、だいぶ復興してきている、という声が聞こえてきますが、それは「一部の地域で」と注釈をつける必要があります。市街地でも、水道・ガスがまだ復旧していないような地区が、まだまだたくさんあるのが、3カ月後の現実です。

ここからは、あまりにショックを受けたので、やや勢いで書きます。

いま、万石浦〜渡波〜湊にかけての海・川沿いの一帯の堆積物やがれきから、ものすごい臭いが発生しています。そのあまりに攻撃的な腐臭に、慣れていない私は、毎回激しい頭痛がするほど。一見、重機が辺りを片付けたように見える地区も、壁や木や、落ちている“何か”に、大量のハエがたかっています。目を向ける先には必ず、黒い集団がうごめいている、という状況です。

こんな絶望的に不衛生な環境が、複数の地区にまたがって広がっているのです。点ではなく、面の光景なんです。

驚くのは、そんな地域にも、人々がけっこう暮らしているということ。普通の人が普通に暮らす住宅街のあった場所ですから、津波で地域が丸ごと全半壊となっても、ぼろぼろながら残った家の2階で生活しているのです。地域は、がれきやヘドロを掘り起こす度に、隣近所からまだご遺体が出てきます。

石巻の人たちは、世界一劣悪な環境に住んでいる。私はそう思います。数々の遺体が腐敗していくそばで、ブルーシート1枚を隔てて暮らしているんです。

在宅避難者を取り巻く諸問題は、臭いの環境以外の、別の部分も明らかになりつつあります。こちらは、他で伝える予定です。ともかく、海沿いの地域は、取材をすればするほど、絶句します。

また、石巻では、まだ蚊は発生していませんが、今後、ハエと同じように大量発生すると思われます。破壊され尽くした町はくぼみだらけ、ゴミだらけですので、海水や汚水、雨水がたまり放題です。
ハエや蚊を媒介とする感染症などが心配です。物資を送る支援を続けている方は、ぜひリストの中に、蚊帳、虫除けスプレーや蚊取り線香を入れてください。もはや、途上国支援と同じです。

津波が壁ごとぶち抜いたので、どの家も、窓がありません。もちろん、網戸も消失しています。サッシの工事だって、順番待ち。これから迎える蒸し暑い夏を、どうやってすごしていけばいいのでしょう。避難所に居場所がなくなってしまったり、周囲に気遣って在宅避難を選んだりした人も多いのに。

ひとりでも多くの人に、この最悪な、3カ月の現状を知っていただき、現地で活動している在宅避難者向けのボランティア団体などを通じて、改めて支援の手をさしのべてほしいと思っています。

放射性物質とはまた別の意味で、人が生きていく環境としては、最悪のことが被災地では起きていると感じます。

(被災者の方々に失礼な表現があるかもしれませんが、ありのままの伝えようと言葉足らずに書かせていただきました。また、行政の不全については、この文中ではあえて触れていません)

2011年6月13日月曜日

東北地方太平洋沖地震/北海道地図(株):無償提供期間が延長してるよ! 被災地地図のイラレデータ

以前にも紹介したのですが、
北海道地図(株)さんによる、被災地の地図データの無償提供期間が、
6月末まで、延長されていました。

北海道地図(株)提供期間を延長いたしました。
震災復興の本格化に向けて、紹介地図データの提供期間を延長いたします。
この地図データ素材がデザイン・印刷・出版のノウハウを持つ方々によって利用され被災地に必要な情報が届けられる一助になればと願っております。
ここのすごいところは、
イラストレーターのパスが全部残ったデータを提供していることです。


3月23日リンク:東北地方太平洋沖地震/被災地の地図をイラレデータで無償提供する北海道地図(株)の心意気


余談ですが、つい最近、地図業界での「常識」として聞いた話なのですが、
販売地図の場合、どのページにも“差し支えのない間違い”がわざと存在するそうです。
コピーでの、無断使用を避けるためなんだそうですよ。

北海道地図(株)さんがそうなのかは、わかりませんが、
心意気を買って、きちんと条件を守って使いましょうね。

東北地方太平洋沖地震/ラジオ石巻出演。そして、避難所で人探しのワケ

ラジオ石巻に出演してきました。
局長さんによるインタビューで、
石巻のルポ本「ふたたび、ここから」(ポプラ社)のことや、
私たちの被災地取材のことをお話しさせていただきました。

コミュニティFMのラジオ石巻は、いま、市内で最も聞かれている放送。
本当に、どこに行っても、かかっています。
震災で、みなさんラジオでのつながりが、身に染みてわかったんですよね。
全国から送られてくるラジオを局で配布するたびに、
すぐさばけてしまうとのことでした。

市内の本屋さんをいくつか巡ったのですが、
「ふたたび、ここから」(ポプラ社)は、びっくりするくらい、
どこもどーん!と扱ってくださっているんです。

金港堂 石巻店では、レジ前の棚2段に、だだだーっと並べてくださっていました。
ヤマト屋(TSUTAYA)書店 あけぼの店では、
震災本コーナーに巨大なタワーのように積み重ねていただいていました。
未来屋書店イオン石巻店では、入り口の話題の新刊本コーナーにずらり。

恐縮です。ありがとうございます。
仙台では、自分の目の前で買ってくれた人も見ました。

実は、本の中に登場する何人かの方には、献本ができていません。
集落に呆然とたたずんでいたところ、取材に協力してくださったのでしたし、
そもそも家を失った方には、電話番号や送り先がなかったのです。

1000000623.JPG
今回の石巻入りで、取材の合間に避難所を巡り、みなさんを探しています。

現時点で、女川町と北上町十三浜で計3名を探し出し、
無事に本を手渡すことができました。

埼玉に移ることを決めた一家。
石巻市街地で暮らし始めた人。
集落でたった4軒だけ残った家に住んでいる人。
みなさんの「その後」の話を聞くと、胸がぎゅっとします。

北上町十三浜の追波地区で、首輪を外して助かった犬、リーチくんとも再会したよ。

2011年6月12日日曜日

東北地方太平洋沖地震/石巻:日和山のカフェ「かざみどり」がバラの園になっていた!

大震災から3カ月の2時46分は、石巻市立門脇小学校前で黙祷し、
日和山公園に登りました。

坂を上がっていくと、日和山公園のすぐ手前にある喫茶店「工房 かざみどり」が、
バラの見頃を迎えているのを発見!
辺りはバラの香りが、ほのかにただよっていましたよ。



ここのバラは、名物らしく、
例年、近くの老人ホームから、車で見学に来るそうです。
本当にオアシスみたいなところです。

公園の園庭などと違って、
道路沿いに車を走らせるだけで、花見ができますものね。
店長さんは、「今年はどうなのかなぁ」と心配そうに言っておられました。

むこう1カ月は見頃だそう。
7月上旬頃までは、時期をずらして次々と違う種類のバラが咲くとのことでした。

かざみどりの手作りシュークリームは、
雑誌などのスイーツ特集でもたびたび取り上げられるほど、
全国区で有名なんですよね。
震災後も、あるオフィスサプライ系の大手企業から、
「被災地応援」で、大量発注があったとか。

私のおすすめは、一番人気の「濃厚レアチーズシュー」なんだけど、
店頭では、すぐ売り切れちゃう。
「いいチーズ使ってるんですよ〜」と自慢してました。

_0012814.JPG
他にも、ずんだ味とか、カフェオレ味とか、
チョコ味とか、かざみどり発祥の、
いろんなオリジナルシュークリームが
たくさんあります。

宅急便のクール便も再開したので、
もう、全国に発送が可能になったみたいです。


シュークリームのお取り寄せ「かざみどり」
http://sweets-kazamidori.com/
TEL:0225-94-5714(9:30〜18:00)

2011年6月11日土曜日

東北地方太平洋沖地震/3カ月の現実

東日本大震災から、3カ月経ちました。

3月、4月に比べると、瓦礫の撤去が進み、
「うわーここも片付いたね!」という地点が増えてきました。



また、インフラの復旧も進んで、
石巻の飲食店も、再開したところが少しずつ増えてきています。
まだ寿司屋には行ってないですが、
石巻でのれんを掛けてるところをいくつか見かけましたので、
近々いずれかに立ち寄ってみたいと思っています。

でも、まだ「復旧」に至っていない地域もたくさんあるのが現状です。

松島ある地域では、海辺の住宅地が、重機も入らずに手つかずで放置されたままでした。

石巻の鹿妻地区では、行政のアナウンスカーすら来ないため、
市街地ながら「見捨てられた地域」になっており、
いまだ水道の通ってないなかで、大規模半壊の住宅の2階に暮らす人々がいます。

生計主を失ったため、配給を求めて避難所をはしごする人があちらこちらにいます。

魚の腐臭がただよい、大量のハエが飛んでいる所もあります。

そんな地点がまだたくさんあります。
でも、みなさん、そこで暮らしているんです。
これが被災から3カ月の現実です。

翻って、都内のある雑誌の編集部では、
編集方針を巡って意見が真っ二つに割れている、という話も耳に入ってきました。
「復興モード」派と「復旧すらまだまだ」派で、対立しているというのです。

被災した人々の話を聞いたり、被災地を五感で感じてきた人と、
一度も現地に赴いたことのない人では、トーンが違うのは理解できますが、
社会的な使命のあるメディアが、
被災者の直面している現実から目を背けないよう願うばかりです。


私自身の使命は、
被災地にまなざしを向け続けることと、
未来と世界に向けてここで起きていることを記録することだと思っています。

2011年6月10日金曜日

使わないアメニティのぶんを、森林保全活動の寄付に

被災地の取材が続いています。
先日は、仙台の三井ガーデンホテルに泊まっていたのですが、
とてもキレイで快適なところなのだけど、
「震災及び余震を考慮して」サービスの制限があって、
とくに、コインランドリーが使えないのは残念でした。
どんな小さなビジネスホテルでも、それだけはちゃんとしてるのにな……。

まもなく東日本大震災から3カ月ですが、
被災地周辺では宿泊施設がほとんど満室の日々が続いています。
仙台は特に、です。
我々も、取材の度に、どこに泊まれるか、綱渡り。
これまで、温泉旅館や、民宿みたいな所に泊まったりもしました。

ところで、三井ガーデンホテルで、おっ、と思ったエコサービスがありました。



歯ブラシや石けん、カミソリなどのアメニティを一つも使わないと、
森林保全活動をしている団体に寄付してくれるというもの。
アメニティの側に置かれていました。
「&EARTH」と書かれたカードをチェックアウトの持って行けばいいのです。

三井ガーデンホテル:【ecoガーデンカード】による寄附実施のお知らせ
客室のアメニティボックス(トレイ)にセットしているアメニティを1つも使用されない場合に、「ecoガーデンカード」をフロントにお持ちいただきますと、お客様に代わってホテルから地球保全活動基金団体に寄附させていただきます。
http://www.gardenhotels.co.jp/corporate/environment/
平成22年度は、47万円近く寄付したみたいですよ。

歯ブラシや身繕いのための必需品は
たいてい持ち歩いているし、
私の場合、アメニティグッズって
使わないんですよね。

いただいて帰っても、家でも結局使わないののは、
我が家に山のように保管されている、
世界各国のホテルのアメニティグッズが
証明してくれております。

これはやはり、「手つかずです」と表明しておいて、
他の人に使っていただく方がいいわけですね。

ということで、何がなんでもフロントにカードを持って行ってチェックアウトしようと、
流しの水滴すら飛ばさないように、
キレイにバスルームを使用させていただきました。

2011年6月1日水曜日

新刊のお知らせ/石巻を取材した入魂のルポ本「ふたたび、ここから」が出ます

ジャーナリストの池上正樹さんと、ライターの児玉奈保美さんと一緒に、
震災後の石巻を取材して歩いたルポ本が、
ポプラ社から出版されます。
書店に並ぶのは6/6頃からとのこと。

ふたたび、ここから



著者は池上さん。
私は、表紙を含めた全ての写真を担当し、執筆でも協力しています。

表紙は石巻市立門脇小学校です。
取材エリアは、門脇町、南浜町、日本製紙、石巻赤十字病院、伊原津、渡波、牡鹿半島、北上町十三浜、釜谷(大川小学校付近)、女川、日和が丘、石巻焼きそば(八鶏飯蔵)、日高見(平孝酒造)、こども避難所クラブ、フェアトレード東北 など。

被災地にいて、いましか掴めないこと、
いまに生きる自分が、未来のために残すべきこと、
物書きで写真家の自分だからこそ見つめられること、
いつもそう意識しながら、皆さんのお話を聞かせていただきました。

実は、いまでもまだ、この本の取材を続けている夢を毎日見ます。

本に登場する方々は、
もうとっくに違う方向に歩み始めているかもしれないですし、
いまだ立ち上がれずに途方に暮れているかもしれません。

被災地での“被災”の暮らしは、現在進行形。
時間の経過と共に取り戻せたこともあるでしょうが、
依然ままならないことだらけの被災地で、
これから何が起きていくのか、
長く見つめていかなくてはいけないと思っています。

私たちの取材も、また別の形で、石巻以外にもまだ続きます。
石巻には、6月8日からまた、池上さんと入る予定です。

ふたたび、ここから東日本大震災・石巻の人たちの50日間
ふたたび、ここから
(ポプラ社)
池上正樹 著 ¥1,575

2011年4月22日金曜日

禅フォトギャラリーの震災写真展『2011.03.11 14:46 Images of Tohoku』2011年4月27日まで

六本木のZEN FOTO GALLERY(禪フォトギャラリー)で、
震災写真展をやっています。


地震と津波のリアルな情景を伝えようと緊急で企画されたものです。
緊急企画ながら写真展そのものとして、とても質が高く見応えがあります。

Qサカマキ、深田志穂、渋谷敦、ジェームズ・ウィットロー・デラノなど、
国内外で活躍するフォトジャーナリストの作品を中心に、
現在20名ほどの写真家が参加。
リアルでエモーショナルな写真が並んでいます。
私も石巻で撮影した写真で参加させていただいています。

北京での展示が企画されており、
そのほかの都市への巡回展示も構想にはあるようです。
この地方が地震によって受けた影響を東京に住む私たちの目前で白日のもとに曝すことにあります。 町の崩壊の様子から、そこで生き残り生活を再構築しようとする人々の日常まで、幅広いスタイルや主題で表現されることでしょう。
プレスリリース:IMAGES of TOHOKU写真展を開催(PDF)

-------------------
『2011.03.11 14:46 -Images of Tohoku-』展
http://www.zen-foto.jp/web/html/exhibition-current.html
4月27日まで、六本木駅すぐウラ、六本木ヒルズのすぐそばで開催しています。
--------------------
禪フォトギャラリーへの地図

2011年4月17日日曜日

被災地応援ソング『僕らは人間だ』にぞくっとした

石巻の取材にレンタカーで回っている間、
ラジオのFM仙台から聞こえてきた被災地応援ソングに会話が止まりました。

シンガーソングライターsuzumokuさんの作詞・作曲による『僕らは人間だ』



歌は、
瓦礫をすくう傷だらけの両手 虚空に漂うSOSの声
という歌詞で始まります。

私たちが取材しながら聞いてきた話しや見てきた風景に重なる言葉が並んでいて、
被災直後の情景をここまで歌に込められるってすごいと思いました。

公式サイトによるとsuzumoku(@s_z_m_k)さんは、
東京から仙台に向かう途中で地震に遭ったそう。
リアルでストレートな歌詞は公式サイトから見ることができます。
http://www.worldapart.co.jp/suzumoku/

後半に、
夢だと信じたいけど
という言葉が出てきます。
実際に同じ言葉を私たちも聞きました。
そして朝がくるたびにがれきに埋もれた集落の光景を見て、現実を知るのだと。

ひと月たってもまだ被災地には時が止まったままの場所が多くあります。

札幌公演(3/26.27)で初披露された
『僕らは人間だ(BAND Ver.)』
が無料ダウンロードできます。
http://www.worldapart.co.jp/suzumoku/bokuraha/index.html

2011年4月16日土曜日

東北地方太平洋沖地震/石巻:門脇小学校のソメイヨシノが開花したよ

津波であらゆるものが押し寄せ引火し、
校舎まで燃えて黒こげになった石巻市立門脇小学校の卒業式に行ってきました。

すでに様々なメディアで取り上げられていますが、
奇跡的に無傷の卒業証書が金庫の中に残っていました。
近くの中学の教室を借りて行われた卒業式は、本当に素敵でした。
卒業式の様子については、原稿の中にしっかり納めたいと思います。

卒業式の翌日4月16日に門小に行ったら、桜が咲いていました。
5〜6輪どころか、もっといっぱい。
この桜は延焼こそ免れましたが、津波やへどろをもろにかぶった被災樹です。


ということで、気象予報士としてまことに勝手ながら、
門小のソメイヨシノの開花の発表とさせていただきます!
満開の発表もぜひしたいな。

リンク:東北地方太平洋沖地震/石巻:被災樹の桜は咲くか。 門脇小学校の桜のつぼみ.

2011年4月1日金曜日

カメラストラップ、なで肩さんも2台持ちさんもズレる煩わしさから解放!の逸品

両肩に一眼レフを二つ下げたまま、
走り回って丸一日取材ができるすごいストラップ「Black Rapid」。
これが、石巻の取材で大活躍でした!



2月に横浜で開催された日本最大のカメラと写真総合展示会「CP+」で目にして、
その機能性にひたすら感動していたところ、
たまたま来日していた本国の方(社長サマ?)からOKが出て、
ダブルストラップのタイプをいただいてしまったのです。

ずっとガテンな撮影がなかったので、
そのすばらしさを披露できず心苦しく思っていたのですが、
まさに今回の被災地入りのためにあったような、すんごい活躍ぶりでした。

輸入しているオリエンタルホビーさんのサイトで、
「斜め掛け速射ストラップ」とコピーらしきものがつけられている通り、
直感的で速攻での撮影に完璧に対応。

ストラップは、カメラ底の三脚取り付け用のネジ穴に固定し、
ストラップ上をスルスルと滑る金具のおかげで、
背中でのキープから顔面でのグリップ&ホールドまで一瞬です。

カメラ本体から手を離しても、ストラップのずれを気にせず動き回れる点は、
フィールドでの撮影に最高でした。

R0012424.JPG

女子的なカワイさやカメラブランドロゴを求めない人に、
このストラップはほんとにすごい便利だよ! って勧めたい。

カメラ1個使いしかしない人にはシングルタイプがあります。
フォトジャーナリストなどアウトドア系で撮影することが多い方、
イベントとか舞台とか結婚式の撮影してる人にいいです。

ストラップ一つで、こんな感覚が変わるんだなぁ。

---------------------
【ブラックラピッド】

ブラックラピッド R-ストラップ DR-2 ブラックラピッド R-ストラップ DR-2 16,800円(税込)

ブラックラピッド Rストラップ RS-W1B ブラックラピッド R-ストラップ RS-W1B 7,580円(税込)

2011年3月31日木曜日

東北地方太平洋沖地震/石巻:被災樹の桜は咲くか。 門脇小学校の桜のつぼみ

石巻では様々な場所を取材に訪れましたが、
桜を見つけたらつぼみの写真を撮るようにしてました。

3月24日現在の門脇小学校の桜(たぶんソメイヨシノ)


石巻は市街地の2/3が浸水しました。
避難所になっている学校や公共施設も多くが一度浸水していますので、
桜は潮水できっと傷んでいることと思います。

それでもほっこり花を咲かせてくれたらいいなと思うのですが、
調子はどうなんでしょうね、ソメイヨシノさん。

実は、私たちが主に取材で訪れた先は、もっともっと被害の大きかったところ。
捜索やがれき撤去が手つかずのあたりでした。

被災樹の桜は咲くのか。
一番知りたいのは、石巻市立門脇小学校の桜の様子です。



校舎は火災で真っ黒。
校庭だったところも、押し寄せた車や家などのがれきで埋まり、
全てが燃えています。足が震えるほどの地獄絵図です。

そこで、「母親の亡骸を見つけた」という男性に出会いました。

警察に言っても手が回らないと言われたそうで、
工具を持ってきて自分で引き上げに向かう背中を、遠くから見つめました。
非常に危険な場所でした。

来週4/4からまた石巻を訪れます。
ウェザーニューズの開花予想では
石巻の日和山公園(←ここは高台なので無事)が4/18。
タイミングはまだ早いですが、またつぼみの様子を見てきます。

私は今週末、東京で花見します。美しい花を愛でるのは大事。自粛なんてしません。

東北地方太平洋沖地震/石巻:「海が動いた」という表現に出会った

気象キャスターをしていた経験から、自然災害の恐ろしさを
簡単だけど適切な言葉で表現できないかといつも考えている。

今回、地震・津波災害の被災地石巻での取材に同行して、
インタビュー中に出会った言葉でとても印象的だったのは、

「海が動いた」

という言葉だった。
よく、山が崩れて土砂災害が起きた時に、

「山が動いた」

と、被災者や目撃者が語っているが、
津波災害はそんなに起きることではないし、
海が動くなんてすごい表現は初めて聞いた。
過去の文献にも使われたことはないのではないだろうか。




その場にいて実感した人にしか表現できない「ものすごさ」がこもっている。
また、地殻変動のスケール感を表しているとも感じた。

これからの未来、津波の恐ろしさを伝える言葉として、
使っていきたい表現だと思った。

2011年3月25日金曜日

東北地方太平洋沖地震/石巻:「この津波被害をちゃんと記録して欲しい」

地元の方の案内で、石巻市内を回った。
石巻市は、エリアの約2/3が津波の被害に遭った。

水がだいぶ引いてきて、行けるところが増えてきたからと、
海岸沿いまで連れて行ってくれた。

でもやはり途中、道路に池みたいな水たまりがあって、
無理しないで欲しいと何度も言ったのだけど、
「昨日自転車で通ったから大丈夫」と、ずんずん車を進ませていく。



「この津波被害をちゃんと記録して欲しい」

この人は何度もそういって前へ向かった。
被害が非常に大きかった地区の町内会長さんだが、
「きちんと残したい」とはっきりした意志をもって、
自分の知っている限りのロケーションを案内してくれた。

津波が全てをさらっていった海岸線のエリア、工業湾付近。
戦地にたとえる人もいるが、かつて長崎で見た「爆心地」の写真の印象に近かった。
家が並び、集落があったのだろうが、土台しか見えない。
「点」ではなく「面」の果てしない傷跡なのだ。

崖沿いの、最も被害のひどかった地域、門脇町と南浜町。
海岸線から崖に向かって全ての物が流れ溜まり、その後、出火した。
全部焼けていた。
家も車も学校も電柱も木も、見える物が何もかも焦げた「色」だった。

旧北上川沿いの繁華街、中央町付近。
石巻一のメインストリートで、多くの商店が並ぶが、
1階は(おそらく2階も)どこもまだ黒く濡れたヘドロで埋まっている。

やっと車が通れるようになったばかりのところに、
多くの人が片付けに戻っていた。
2週間前までは立派な生活道具だったはずの物が、
ゴミや瓦礫として通りに積まれていく。

海岸線から2km以上内陸の蛇田は、
一部が床上浸水で大きな被害を免れた唯一の地区だったが、
満水になっている「洪水調整池」を目撃した。

洪水(防災)調整池とは、雨水が河川から流出するのを抑制するために、
一時的に溜め池の役目をする施設。
台風や集中豪雨時の雨量強度を想定して作られるが、実際に満水になることは滅多にない。
津波に対して機能したと言えるのかどうか分からないが、
調整池が満水の光景だって、本来ならとても奇妙なはずだ。
(調整池は、公的なものかどうか確認できていません)

共通するのは、「日常」「暮らし」がまるごと津波にさらわれてしまったという点だが、
数百メートルという単位で、被害の景色が違う。
本当に果てしない。

メディアだけでなくあらゆる立場の人が、この破壊と営みの境界線に立ち、
この記録を残していくべきと思った。
災害を記録せよ。
被災者・当事者は伝えたがっている。



<4/22追記>
みたいもん:311東北地方太平洋沖地震:デジカメ1台があることで記録できることの意味
で記録することの大切さをいしたにさんが書いてます。

位置情報を残しておくことがとても大切ということですが、
私も途中から知人から同じ指摘を受けました。
一眼レフカメラやCFカードでは位置情報を付加できないので、
まずiPhoneで1枚撮ってジオタグを残すようにしてから、撮影していました。

被災地に入られる場合、
みなさまそれぞれの社会的な役割を持った目線での記録活動をしてください。

2011年3月23日水曜日

東北地方太平洋沖地震/被災地の地図をイラレデータで無償提供する北海道地図(株)の心意気

あす3/23から311の被災地である石巻に入ります。

書店に地図を買いに行ったのですが、
地図コーナーには、東北地方の道路地図・住宅地図がゼロ。
県ごと市ごとの地図も残りわずかでした。
日本橋〜東京、銀座の書店を巡りましたが、どこも同じでした。

Twitterで地図がないない、とつぶやいていたところ、
地図や印刷の会社の関係の方が「お困りですか」と声をかけてくださいました。
そのなかに、北海道地図株式会社(@Hokkaido_Chizu)さんがあります。

会社のことは恥ずかしながら知らなかったのですが、
官公庁が発注する地図を主に受託制作している、旭川に本社を持つ会社だそうです。

その北海道地図(株)が、ウェブサイト(http://www.hcc.co.jp/information/report/report-earthqtouhoku.html)で
東北地方太平洋沖地震に対する地図画像(ai、PDF、JPG形式)を
無償提供しているのを教えてもらいました。

なかでも、Adobe Illustrator10のデータは、パスがちゃんと残ってる状態。
こんな使いやすいデータの状態で、えっホントにいいの?て感じです。
(下の画像はパスがわかるよう選択してあります)

とにかく、すごい心意気を感じてしまいます。

利用に当たっての条件は、

■目的:
東北地方太平洋沖地震に関わる印刷物、Web、報道等における地図素材として
■期限:
平成23年4月末日
■クレジット:
データを2次加工して使用する場合は地図上にクレジットと承認番号を必ず記載

だそう。
デジタルデータを加工できるイラストレータの状態で無料提供するって、本当につくづくすごいことだと思いますよ。

本気で役立てたいと思いました。

ちなみに、石巻市内の書店売りの地図は、
取材に同行させていただくジャーナリストさんに神戸で入手してきてもらいました。

----------
北海道地図株式会社@Hokkaido_Chizu
東北地方太平洋沖地震に対する地図データ「GISMAPS」の無償提供
各エリア1/100,000、1/200,000の2種類。(ai、PDF、JPG形式)
http://www.hcc.co.jp/information/report/report-earthqtouhoku.html
※利用条件、使用可能期限あり