◇【新刊のお知らせ】SB新書から『下流中年 一億総貧困化の行方』という中高年層の貧困化について取りあげた本を出しました。雨宮処凛さん、萱野稔人さんなど6人での共著です(2016年4月6日)

2013年11月29日金曜日

【告知】12月2日に「お天気キャスター・気象予報士大集合 ’13」に出演します(追記あり)



天気予報の仕事から離れて久しいのですが、気象キャスターが揃うトークイベントの末席に出させていただくことになりました。

リンク:「お天気キャスター・気象予報士大集合 トークイベント今年も開催」(ウェザーマップ)

東日本大震災が起きた2011年に、安政南海津波(1854年)が起きた11月5日が「津波防災の日」として定められました。

それにちなんで、11年、12年と11月に開催されてきたイベントなのですが、今年は大型台風襲来の影響で、12月にずれこんでしまいました。

今年は猛暑、竜巻、大型台風と災害も多く、気象キャスターや気象予報士にとって、けっこう忙しい年だったと思います。

特別警報のスタート、IPCCの第5次評価報告書、伊豆大島の表層崩壊、フィリピンを襲った史上最強レベルの台風と、それに伴う高潮災害……。忘れられない年になりそう。

久しぶりに顔を合わせるキャスター、予報士さんたちが今年をどう振り返るのか、楽しみだな。

今年はまだ少しチケットがあるようなので、ぜひお越しください。ていうか、気象キャスターがこんなにずらずら揃う異様な光景を見に来てやって!


お天気キャスター・気象予報士大集合’13
〜津波・天災を忘れないために〜

【日時】2013年12月2日(月) 開場:18:30 開始:19:30 終了:21:30予定
【出演】森田さんとか、木原さんとか、ラグフェアのおっくんとか、多数
【会場】東京カルチャーカルチャー
住所/東京都江東区青海1丁目3-11Zepp Tokyo2F
【入場料】前売りチャージ券2000円・当日500円増
(要1オーダー制・アルコール500円~、ソフトドリンク400円~など)
※ チケット売上の出演者収益金は全額チャリティーとして寄付します。


追記(12月15日)
イベントで集まった収益金や募金は、日赤の「2013年フィリピン台風救援金」に寄付されたそうです。詳しくはウェザーマップの報告でご確認いただけます。

リンク:「お天気キャスター・気象予報士大集合’13 〜津波・天災を忘れないために〜」寄付のご報告(ウェザーマップ)

2013年11月28日木曜日

迷走状態の大川小検証委 ついに遺族と「意見交換」へ

石巻市立大川小学校の津波被災事故の検証委員会が、30日の次回会合の中で、遺族と話し合いの場を設けることになったそうです。

リンク:「第7回 大川小学校事故検証委員会の開催について 」(PDF)

これまで意見陳述や、報告の場はありましたが、遺族たちとの直接意見交換は、この9ヵ月で初めてのことです。まあ、「意見交換」しても、意見の採用権は検証委側にありますけど。

実はここ最近、水面下で、真相究明を求めてきた遺族たちと検証委員会が活発に接触していることは聞いていました。

根底には、遺族が検証に対して抱き続けてきた不信感があります。9ヵ月たまりにたまっていたのでしょう。

同検証は、遺族たちを情報提供者と見なすのみで、遺族からの指摘や要望が反映されにくい状態でした。

提供した客観的資料が反映される気配もないまま、報告には誤った内容や、首をかしげたくなるような調査範囲、恣意的な結論が盛り込まれているのを見て、遺族たちの動揺は広まっていました。また、委員による暴言や失言などもあり、特定の委員の退任を求める声も高まっています。

本来、遺族との話し合いの場は、検証委員会がスタートする前にもたなければいけませんでした。それがなんで今頃になってしまったんでしょうね。検証委も遺族も、本来は真相究明に向かって共に歩む立場同士なんですが、遺族は方向性や手法に共通認識が持てないままここまできてしまいました。

こんな風に迷走していますので、結局、検証委員会は12月の最終報告提出を、ひとまず無理と判断した模様です。

はてさて、30日の意見交換で、本当に何かが変わることってあるんでしょうか。

大川小の関連の最近の動きについては、ダイヤモンドオンラインの池上正樹さんとの共同連載で更新しています。

リンク:「大津波の惨事「大川小学校」~揺らぐ“真実”~