◇【新刊のお知らせ】SB新書から『下流中年 一億総貧困化の行方』という中高年層の貧困化について取りあげた本を出しました。雨宮処凛さん、萱野稔人さんなど6人での共著です(2016年4月6日)

2014年12月6日土曜日

【ひらくPCバッグ】2周年で初代のへたり具合をチェック&限定カラーも登場!

ひらくPCバッグを購入してから2年があっという間に経ちました。使い倒しております。東京にいるときは、TPOに合わせて他のバッグもよく使いますが、出張や旅行時にはほぼこの「ひらP」です。

■2年間、目一杯荷物を入れて使ってみたへたり具合


以前、【レビュー】無敵感を携帯する「ひらくPCバッグ」という記事を書いたことがありました。その無敵感があったからこそ、今でも使い続けているわけなのですが、2013年初頭のユーザーイベントで、あまりにも荷物を詰め込みすぎて、「バッグが妊娠してるみたい」とさんざん言われてへこみました。私はみなさんの、「ほぅら、こんなに入ったよ!」的なレビューを真に受けてマネしていただけなんですが。

若干太ってるかも
ヘビーユーザーじゃない人の「ひらP」を見て、「元はこんなに美しい形なのか!」と、ハッとすることもあります。パンチングの革部分は、一部擦れてしまっているところもあります。しかし、カバンそのもののへたりは目立ちません。内側の芯も生地も縫製も、素材感がしっかり保たれている感じです。

電車の中で、いわゆる普通のナイロンや革のビジネスバッグを観察してみますと、みなさん原形を留めていないへたり具合だったりします。そんな様子に比べると、「ひらP」の耐用強度は、かなり優秀なのではないでしょうか?

■代替品がないので、使い続けるために改革したこと


とはいえ、荷物の入れすぎは、身体にもよくなく、改善ポイントです。たすき掛けバッグに共通する課題ですが、実際に重い荷物を片肩だけで負うので、私の(小さな)僧帽筋が泣いてると感じることもありました。

でも、便利なので使い続けたい。代替品はない。荷物を軽くするか、身体を鍛えて、「ひらPバッグ」に負けない僧帽筋をまとうか。

色々考えて、両方求めることにしました。

僧帽筋ムキムキはムリなので、今年の夏から、底上げ程度にパーソナルトレーニングを始めました。これは素直にいい生活改善でした。

また、カバンの中のリストラも実行。カメラは思い切ってコンデジオンリーやミラーレスにしてみたり、MacBookをやめてiPad+ワイヤレスキーボードにしてみたりした結果、私の「ひらP」が軽くなっただけでなく、様々なデバイスを試す機会が増えました。

「ひらP」は、何でもかんでも詰め込めるドラえもんのポケット……最初はそう思い込んでたくさん物を入れていたけれど、容れ物以上の何かの力というか、ライフスタイルにまで影響を与えるアフォーダンスがすばらしいというか、今はまぁ、そんな畏れを感じて使っています。


12月4日から、ひらくPCバッグ2周年を記念して、LimitedEditionが出たそうです。生地とファスナーのカラーが違うコンビカラーで、黒×アッシュグレー、同じくオリーブグレー×パープルの2種類。限定300個。私は今回、オリーブグレーのほうをモニターさせてもらうことになったので、届いてから少し使ってみて、報告させていただきたいと思っています。

2014年3月22日土曜日

「各地で乱立する検証委員会は、多かれ少なかれ、同じような課題を抱えていると思われる」教育評論家武田さち子さんの感想

教育評論家の武田さち子さんから、拙書「石巻市立大川小学校事故検証委員会を検証する」の感想を頂きましたのでご紹介します。被害者やご遺族に寄り添いながら、数多くの調査を手がけて情報発信をなさっている武田さんですが、他の学校や幼稚園、保育園で起きた事件・事故や災害とのつながりをご指摘くださっています。



リンク:武田さち子さんが理事を務めているNPO法人ジェントルハートプロジェクト(いじめ問題に取り組んでいる団体です)
http://npo-ghp.or.jp/npo-ghp-or-jp/

2014年3月9日日曜日

【新刊のお知らせ】『石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する』(ポプラ社)


石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する (一般書)

 1年半にわたって取材を続けてきた、石巻の大川小学校の事故検証に関する本「石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する」が、池上正樹さんとの共著で、ポプラ社から3月11日に出ます。日本の教育行政史上、戦時を除いて、最大の事故となった学校管理下での被災事故です。

 この大川小関連では、同じ著者で2冊目となります。2012年に出した前作「あのとき、大川小学校で何が起きたのか」(青志社)では、学校側や市教委と、遺族の話し合いの様子、遺族たちの思いを中心にまとめました。今回は、その後に始まった第三者検証委員会を取り上げています。

 東日本大震災の被災地では、原発事故を除き、5つの公的な検証委員会が立ち上がりました。そのうち、私は大川小と名取市閖上の検証を取材してきました。

 大川小検証に対しては、本を書き終えてたいまもモヤモヤとした気持ちが残っています。設置時の合意形成のあり方、検証の方向性や内容、委員会や事務局の姿勢等、後世の災害や事故検証の手本となるような適正性が、ほとんど見当たりませんでした。それはなぜだろうと考え続けてきたものをまとめたつもりです。

 取材の過程で、様々な学校事件・事故のご遺族にも話を聞きました。大川小の検証委員会に感じたモヤモヤは、多くの第三者検証委員会に共通した問題であることを教えていただきました。大川小の検証は終わりましたが、検証委員会のあり方については、今後も考え続けていくことになりそうです。