◇【新刊のお知らせ】SB新書から『下流中年 一億総貧困化の行方』という中高年層の貧困化について取りあげた本を出しました。雨宮処凛さん、萱野稔人さんなど6人での共著です(2016年4月6日)

2013年7月26日金曜日

【JCEJ2013】ジャーナリストキャンプ記事報告:相応な地続き感を得ること

ゴールデンウィーク中に参加したジャーナリストキャンプで、各チーム・記者が取材した記事が、ダイヤモンド・オンラインで連載になっています(第10回で終了)。


リンク:ダイヤモンド・オンライン/ジャーナリストキャンプ報告「震災後の福島に生きる」

私たち(亀松チーム)で書いたのは、第4回の<マイナー被災地「いわき」の小ツアー 「線量計」と「語り部」でリアルを伝える>です。いわきのNPO「ふよう土2100」の里見喜生さんたちが立ち上げた、放射能をテーマにしたスタディツアーについて取り上げました。

地元の人に気遣うあまり、ひっそりと被災現場を訪れて何も分からずにその場から立ち去ってしまうよりも、ガイド付きで歩いて、リアルで正確な情報を得てほしいというのが、里見さんたちの思いです。

事件や事故のあった現場や被災地というのは、そこでしか見聞きできない・感じられない情報だらけです。こうした聖地を訪れるダークツーリズムについては賛否ありますが、こうした情報を少しでも多く知ることができる仕組みを使って、相応な地続き感を獲得していくことは必要かと私は思います。

取材だって同じ。これでいいんだろうか? という一種の葛藤を抱えながらやるような取材を通じて初めて得られる感覚というのは確実にあります。

そう考えれば、ジャーナリストキャンプも、ダークツーリズムの一種だったのかもと、ふと気がつきました。

「がんばってー!」御輿の脇をバスが減速して通り、窓から女性が叫ぶ(2013年4月5日いわき市薄磯)