◇【新刊のお知らせ】SB新書から『下流中年 一億総貧困化の行方』という中高年層の貧困化について取りあげた本を出しました。雨宮処凛さん、萱野稔人さんなど6人での共著です(2016年4月6日)

2016年4月6日水曜日

【新刊のお知らせ】『下流中年 一億総貧困化の行方』(SB新書)

下流中年 一億総貧困化の行方 (SB新書)

SB新書から、働く世代の下流化の問題について取りあげた本を出しました。

紙の書籍だけでなく、Kindle版もあります。

6人での共著の体裁ですが、雨宮さんと萱野さんは対談ですので、実質的には赤木さん、阿部さん、池上さん、私の4人の執筆によるものです。私はルポの部分を担当しました。

この企画は、SBクリエイティブの学芸書籍編集部のみなさんが感じておられた課題意識からスタートしていて、わりと緊急的に作った本です。

子どもや高齢者など、弱者世代や属性に紐付いた「下流化」についての論考や議論は、支援者や研究者、メディアの頑張りにより、ずいぶんと盛んになってきたように感じています。

そうしたものを見聞きするたびに、私がとても気になっていたのは、そうした子どもや高齢者を支えるはずの、働く世代の下流化についてです。私自身がその世代です。

そんなこともあって、今回の執筆は、当事者意識の強いなかでの参加となりました。

実は、発売日は、企画当初の予定から半年近く伸びました。

それは、私だけでなく、出版にかかわった人たちの当事者性によるもの、伝えたい危機意識が強くあったからのように感じています。それだけ、メッセージ性の強い内容となっています。

働く世代の下流化の問題は、もはや新しい議論ではないように思います。でも、どうしても置き去りにしないで欲しいことなのです。

引き続き、構造分析的な議論も含めて、もっともっと発掘しながらこの問題に取り組んで行ければと思っています。

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