◇【新刊のお知らせ】SB新書から『下流中年 一億総貧困化の行方』という中高年層の貧困化について取りあげた本を出しました。雨宮処凛さん、萱野稔人さんなど6人での共著です(2016年4月6日)

2012年2月29日水曜日

イベント「石巻を知る。— 東日本震災から1 年、そしていまー」について日経新聞に掲載いただきました

2月29日の日本経済新聞の朝刊(都内版)に、2月19日に銀座で行ったイベント「石巻を知る。— 東日本震災から1 年、そしていまー」について、書いて頂きました。

リンク:日本経済新聞/「震災1年、都内で復興支援イベント続々」(2012/2/28 23:59)

でっかい団体様をさしおいて、あのじわじわ&しみじみとしたイベントが、結論的に取り上げられることは大変光栄なことです。

でも、提供した写真、載せてほしかったな……(ぽそっ)

2012年2月25日土曜日

エリオット・アーウィットが4月にも三越で個展するみたい

友人の編集者さんが、エリオット・アーウィットさんにインタビューをしていたとのこと! いいな、すごくうらやましいです。

被災地取材が長引いていて、岩手・宮城の各地をうろうろとしておりますが、来週東京に戻った隙に、シャネルでの個展にダッシュせねば。29日までだそうです。

リンク:2月のCP+で巨匠エリオット・アーウィットのトークショーがあるよ(1月2日)
Photo Exhibision「エリオット アーウィットが見つめたパリ展」が、銀座のシャネルで、2012年2月3日〜2月29日にあります。
http://www.chanel-ginza.com/nexushall/2012/erwitt/index.html

また、フィガロのこの記事によると、4月にまたエリオット・アーウィットさんが来日するみたいです。トークイベントきっとあるよね?

madameFIGARO.jp:愛するパリをテーマにした写真展を開催、エリオット・アーウィット氏にインタビュー。
宝塚歌劇を観たいし、4月には三越で展覧会もあるし、また日本に帰ってこなければいけないね

次回の来日時、インタビューやりたいなー。

2012年2月13日月曜日

気象ことば/雪、雪、雪…全部見えなくして春を迎えたい「雪消し」

山を越えてきた雪の粉がはらはらと舞う「風花」が美しかった米沢で、おもわず、「それってどういう意味ですか」と聞いてしまった気象のことばがありました。

「雪消し」

用水路など雪を捨てる場所がないところで、道路など溶けやすい場所に雪を撒いて、文字通り雪を「消す」のだそうです。

私に説明してくれた人は、もう雪を見るのもイヤ、少しでも見えなくして早く春を感じたい、という行為でもあるんです、とも説明してくれました。

そういう、春を心待ちにする雪国の人の話を聞くと、東京では、四季をちゃんと感じながら暮らせてないんだなと思うのでした。


雪国にいくと、あちらこちらに雪捨て場というのを目にしますね。米沢でも、巨大な雪捨て山に埋まってしまいそうなバス停を見かけました。どか雪の合間に雨も時々降ったりするので、断面が分厚いミルフィーユのようになっています。ここでバス待ちしてる間に表層雪崩とか想像したくないなぁ。

たまたまその日にやっていた上杉雪灯籠まつりに立ち寄った途中で、GRD2を壊してしまいましたので、記念に、最後に撮った1枚をアップ。

雪灯籠に感嘆し、ぼんぼりに灯りを点す人の行列を見ていて、ここでの雪はやっぱり「うんざり」なものだけじゃなくて、ちゃんと資源なんだよな、と思いました。素敵な光の回廊でした。

2012年2月12日日曜日

RICOH GRDの手触りは、カバンの中を手探りするのにちょうどいい

いつものカメラのことについてです。

普段使いのカメラは2つ。ひとつはiPhone。もうひとつはコンパクトデジタルカメラです。

写真の仕事をしているとはいえ、ポケットやカバンの中のカメラは普通の人とそう変わらないです。iPhoneやコンデジで、日常を撮る行為も動機も回数も、あまり違いはないと思います。

1000001268.JPGコンパクトデジタルカメラは、2005年からもうずっとRICOH GRDを使っていて、初代はローパスフィルタのゴミが目立ってきたので、いまはGRDⅡを使っています。

そのGRD2も壊してしまったため、いまはGRナシの暮らしに突入したのですが、いつもカバンの中にあった「頼もしいヤツ」がいなくて、かなり動揺しています。それくらいGRは愛用しています。もちろん、仕事でも使います。

ある雑誌の仕事で、レンズの不具合で、持っていた一眼で撮れなかったことがあり、GRDで乗り切ったことがありました。GRDは広角28mmの単焦点です。ズームできないので、相手の方との距離をぐっと縮めて撮影しなければならなかったのですが、その分、インタビューだけでは聞き出せなかった会話も弾んだのでした。

この、グリップの部分の手触りが好きです。撮りたいときに、目で探すより、カバンの中を手で探すので、感触はかなりポイント。

デザインとか、重量感とか、レンズとか、マクロとか、他にも好きなところは色々とあるのですが、ひとつあげるなら、私の手が「GRが好き」って言ってるので「手触り」にしておきます。道具と手の相性って、すごく大事だといつも思わせてくれるカメラです。

装備は、バッテリーは常に2個持ち。WiFi機能付きのEye-Fiの4GBと、念のためにカードリーダーも。あと、カメラを落として泣いたことが何度もあるので、ストラップは「付ける派」です。

ああ、次のコンデジもGRD4にしちゃうんだろうなぁ。

RICOH デジタルカメラ GR DIGITAL IV

RICOH デジタルカメラ GR DIGITAL IV


Eye-Fi Connect X2 4GB EFJ-CN-4G

Eye-Fi Connect X2 4GB EFJ-CN-4G

2012年2月10日金曜日

雪景色の石巻市立門脇小学校校舎の写真です

いろいろな理由でCP+に行けなくなってしまったので、なんだかヤケ投稿です。ここはもう、門小定点観測のようなブログになっていますので今回も石巻の話題です。

2月上旬に石巻入りしたときは、一面雪景色でした。北日本とはいえ、太平洋側の土地ですから、連日の降雪と積雪はめずらしいはずです。

写真の左奥に見えるのが日本製紙の石巻工場です。もくもく出てる煙りが、この街の活動の証のひとつでもあります。


雪の門小の写真を知人に見せたら、「すごい広いところに建ってるんだね!」という反応。わかる、その反応。でもね、その「広いところ」は、つい1年前までは普通にみんなが住む家があったところなんだ、って説明しながら、思ったことがありました。

広い、って本当に見たままの素直な感想。津波がすべてをなぎ倒していったところでは、きっとこれからの未来も「本当はここに街があったんだ」というやりとりがたくさんあるのだろうなと思ったのでした。

今年も、春が来て雪が溶けて草が生えてきたら、遺跡のような風景が現れるんだと思います。それがまだまだ誰か個人の場所、つい最近までたくさんの人が暮らしていた日常の残像がある場所という点がとても切ないですが。

石巻のイベントをやったり、写真撮ったり記事を書いたりしていますが、どんなに抵抗しても記憶の風化は避けられない、風化はどんどん進んでいくほうが当たり前なのだと思っています。だから、私はなるべくその時々の質感を大切に刻んでいきたいと思っています。

そして、今回のこの災害で私たちが残していく、災害史上かつて無い量の膨大な記録や資料を、未来の人たちがどんな風に活用して振り返るのかなと想像をめぐらせたりもしています。

2012年2月7日火曜日

【イベント】石巻を知る— 東日本震災から1 年、そしていまー(2月19日@銀座)

311からもうすぐ1年。
ずっとやりたかった、石巻のイベントを2月19日(日)にやります。

会場は、東急不動産が所有する建物の一部を、復興の催しのために無償で貸し出しているというスペース「東日本復興応援プラザ」です。

「ふたたび、ここから」の第一章に登場した、門脇小学校の鈴木洋子前校長や、石巻市の元教育長の阿部和夫さんに、石巻の歴史やこれまでの1年のことなどを、たっぷりと語っていただきます。

2/19「石巻を知る。」
フライヤーのダウンロードは
こちらから
(ダウンロード可能に
修正いたしました)
長い教諭生活で、鍛えられたおふたりの「話術」には、ぐぐっと引き込まれてしまいますよ。ただいま撮影中の石巻のドキュメンタリー映画の第一部(完全版は今夏完成予定)も、併せて上映いたします。

ポプラ社の「ふたたび、ここからー東日本大震災、石巻の人たちの50日間」の出版でご一緒した池上正樹さんと、「ご縁のあった石巻のことを、東京のみんなと思う日を時々つくりたいよね」という話をいつもしていたのですが、やっと、やっと始めることができます。

石巻ご出身の方々、お仕事・復旧・復興で石巻にご縁のあった方々などと、ご一緒できればうれしいです。


開催概要は、以下の通り。


石巻を知る— 東日本震災から1 年、そしていまー

日時:2月19日(日)13時〜16時頃(ドアオープン12時30分)
会場:東日本復興応援プラザ(銀座)
アクセス:http://www.ginza-fukkou.jp/access/index.html
東京都中央区銀座5-2-1 銀座TSビル2F
主催:チーム池上

お申し込み:必要
(文末のフォームからお申し込みいただくか、メール teamikegami@gmail.com 宛にお名前・人数をお寄せください)
参加費:1500円(小学生以下は500円)
(内訳/ドリンク、クッキー付き。講演者関係諸経費を差し引き、余剰分は、映画『宮城からの報告―こども・学校・地域』の第二部の上映会費に充当いたします)

講演者:
・阿部和夫(元石巻市教育委員会教育長)
・鈴木洋子(前門脇小学校校長)

クロストーク参加者:
・講演者上記2名
・高橋嘉彦(割烹三幸)
・池上正樹(ジャーナリスト)

司会:・五十嵐由美子(フリーアナウンサー)

プログラム:
13:05〜13:25 【あの日を知る】市民が撮影した映像
13:25〜14:00 【石巻のこと・あの日の門脇小のことを知る】(講師:鈴木洋子)
14:00〜14:30 【映画上映】『わたしはここにいます~石巻・門脇小学校・夏
14:40〜15:20 【石巻のいまを知る】(講師:阿部和夫)
15:20〜15:45 【ふたたび、ここから】クロストーク

被災した石巻の酒蔵「平孝酒造」の「日高見」の新酒、日和山を訪れる人の癒しのカフェ「工房かざみどり」のクッキーを用意してお待ちしております。


(申し込みフォームはイベントが終了したため削除しました。2月25日)