◇【新刊のお知らせ】SB新書から『下流中年 一億総貧困化の行方』という中高年層の貧困化について取りあげた本を出しました。雨宮処凛さん、萱野稔人さんなど6人での共著です(2016年4月6日)

2012年1月3日火曜日

消費税と秋田犬のゆくえを半端物の切手から考える。

年末の大掃除の時に、思いがけないところから、未使用の切手がたくさん出てきました。62円切手とトンボの柄の9円切手。なつかしーというよりは、うわ、じゃまなものが出てきたなぁという感じ。

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消費税が3%でスタートした頃の、ハガキと定形郵便の税込み価格が、それぞれ、62円と41円でした。60円切手に足す2円切手や、40円切手に足す1円切手を「面倒だな」と思いながら買いに走った記憶があります。

私の手元に残っていた9円という半端な金額の切手は、1994年の郵便料金改定で税込み表示となり、ハガキが50円、定形郵便が80円になったときに出たもの。1997年に消費税率が5%に上がってからも、料金はそのまま据え置かれました。

もとの41円切手が手元にないのはたぶん、2円くらいならたまには損してもと、2枚使いで貼ったからだと思います。でも、62円切手が30枚くらい残っているのに、足して80円にするための18円切手が残ってないのは、どうしてなのでしょうね。自分のことながらもう忘れてしまいました。たしか、てんとう虫の柄でしたよね。

中途半端な金額の切手のしまい場所に困るよ、とフェイスブックでつぶやいたら、「増税でそのうち半端な金額の切手とか出てくるよ」と返してくれた人がいました。

いま、野田総理が「不退転の決意」で消費税増税法案を成立させると言っています。解散総選挙も辞さないとか。

段階的増税の次の消費税率が7%なら、単純に計算すると、80円は82円になり、50円は51円くらいになるのかなぁと思います。2円とか1円とかの切手を、またもや重宝することになるのでしょうか。とくに、10年前に発売中止となった秋田犬の2円切手の復活はどうなのでしょう。まさにホワイト犬のお父さんの出番なのでは。
(お父さんは、北海道犬だという指摘ありましたので、タイトルごと変えました。本文はその辺読み飛ばしてください。12/4)

あの頃の混乱した感じをなんだか思い出してしまいました。とりあえず、郵便局に行ったときに勢いで80円切手のシートを買い込まないように、そろそろ気をつけないといけないなと思ったところです。

2012年1月2日月曜日

2月のCP+で巨匠エリオット・アーウィットのトークショーがあるよ

マグナムフォトの人気写真家エリオット・アーウィット氏が、毎年2月に横浜で開催されている国際的な「総合的カメラ映像ショー」CP+(シーピープラス)で、トークショーをやるみたいです。もう83歳のおじいさまだから、来日自体がなかなかない機会だと思います。興味ある人は早めに申し込んだほうがよさそう。


ジャーナリズム的なものから、コマーシャル、funnyなテイストのスナップショットまで、被写体のセカイをまたいでいても、絵づくりにおいて「らしさ」でつながっていると思う写真ばかり。名前をみなくても、あの人の写真!とピンと来るテイストがどんな場面にも貫かれているって、本当にすごいことです。

CP+ 2012
フォト・ヨコハマ プレゼンツ
エリオット・アーウィット トークショー
2012年2月9日(木)@パシフィコ横浜
要申し込み http://www.cpplus.jp/seminar/
(1/3追記:早くも本日満席になったようです。キャンセル待ちあるのかな?)

エリオット・アーウィット ウェブサイト
http://www.elliotterwitt.com/

(1/10追記)
Photo Exhibision「エリオット アーウィットが見つめたパリ展」が、
銀座のシャネルで、2012年2月3日〜2月29日にあります。
http://www.chanel-ginza.com/nexushall/2012/erwitt/index.html

2012年1月1日日曜日

いつもは見向きもしないものを撮っていきたい

新年が明けたばかりは家中が片付いているので、家の中がとても新鮮に見えて、撮っておきたくなりました。


普段、見向きもしないでいる身の回りのモノやコトを、ちゃんと撮っておきたいなと、いつも思うんです。

震災の被害を見たからそう意識するようになったというよりも、自分の生きる圏内で移ろいゆくモノを残しておきたいという、本能みたいなものなのかなと思います。今年はおうちスナップを、自分と家族のためにささやかに続けたいなと思います。

実際に、日々、どんなにたくさんの写真撮っていても、お気に入りなのは、家族や自分の生活が映り込んだものなんです。

窓からの光の美しいタイミングとか、壁を照らすライトの濃淡とか、天井のシミとか、手垢とかひび割れとか、塗装のはげた感じとか……自分にとって最もどうってことない被写体。でもきっと、写真に込められるものを、自分が一番よく知っている被写体だと思うんですよね。

こんな風にして、自分の身の回りの所から、写真のことをたくさん考えていきたいなーと思っています。

2011年12月31日土曜日

紅白の事もあるし2011年のシメは、門脇小学校の満開の桜。

紅白歌合戦を見ながらブログを書いています。2011年は、多くの日本人にとってそうであったように、私にとっても特別な1年でした。この先もずっと忘れたくない年です。

今夜は長渕剛さんが、石巻市立門脇小学校の校舎前から歌うということですので、せっかくなので、私が撮った門小定点観測コレクション?のなかから、数枚をアップしておきたいと思い、久しぶりにブログにログインしています。

この9ヵ月、石巻をはじめとする東北の被災地に何度も通い、土地の皆さんの様々な思いを聞く過程で、つながりを感じ、東北が私の中で古里化していきました。

門脇小学校の桜が満開になったのは、4月26日。すべて焼けた付近は命を感じられなく、その日も一斉捜索が行われていました。自衛隊の若い隊員たちが桜に引っかかったゴミに目をとめ、とりはずしていたところを撮った一枚です。


この、門脇小学校は130年を超える歴史がある学校なのですが、学区のほとんどが壊滅地域にあたるため、学校統合(学区消滅)の可能性があります。これからどうなっていくのか、決着が心配です。

2011年11月13日日曜日

グループ展「PREMIUM EXHIBITIONⅡ 知覚の束 -BUNDLE OF PERCEPTIONS-」が始まります

PREMIUM EXHIBITIONⅡ 知覚の束 -BUNDLE OF PERCEPTIONS- by 19 Photographers
2011.11.14 - 11.20 12:00-20:00, Last day 18:00

写真家にとって‘展示’というプロセスは、色んな方に自分の作品と直に対峙していただくとても大切な機会だと思うのですが、気づいたら写真とのおつきあいが深まっていたという私にとって、実は、今回が初めての写真展になります。あーどきどき。

展示する写真は、コフレプロジェクトの向田麻衣さんたちと行った、トルコ・イスタンブルでのコフレトリップ(2010年)の後、撮影したもの。プロジェクトを通じて、ダメな自分もいい自分も色々と見つめられた思い出の旅です。

今回、プリントは写真弘社 さん、専用紙はCanson Infinity(マルマンさん)、額装はSUGA ART さんにお願いしました。

会期直前の無理なお願いにもかかわらず、担当いただいた皆様に、それぞれプロフェッショナルな対応&お仕事をしていただきました。展示初心者の私にとって、尊敬すべきすごい方々とのやりとりができた機会でしたので、また個別にブログに書いていきたいと思います。

みんなの「写真」だけでなく、「展示会」そのものも、今回の作品のひとつです。19人のメンバーが、それぞれの作品に、意見し合って、磨き上げてきました。

PREMIUM EXHIBITIONⅡ 知覚の束 -BUNDLE OF PERCEPTIONS-

[会場]CLASKA 8F "The 8th Gallery"
〒152-0001東京都目黒区中央町1-3-18 CLASKA 8F
(最寄り駅:学芸大学)

[会期]2011年11月14日(月)~11月20日(日)
11:00~20:00 最終日~18:00

[出展者]有海 里美 / 岩本 直子 / 加藤 順子 / 川越 貴恵 /
紀藤 桃子 / jihei / 高井 基行 /高橋 栄男 /
田中 亮 / 中田 カズヒロ / 並木 学 / 萩生田 裕美 /
林 由佳 / HIDE /HORI / 三橋 めぐみ / 森林 由美 /
矢田 晃一 / ヤマシタ ユースケ

Web http://premium-e.sytes.net/index.html
Blog http://premium-e.jugem.jp/

展示の詳細(クラスカのウェブサイト)
http://www.claska.com/news/2011/11/premium_exhibition_bundle_of_p.html

なお、会期前日の11月13(日)18:00~21:00にオープニングパーティーを開催いたします。軽食とお飲み物をご用意してお待ちしておりますので、ぜひお越し下さい。

2011年11月3日木曜日

コシヒカリとコシヒカリBLは美味しさが全然違うんだそうです

冷蔵庫の中が、飯の友の類でいっぱいになりがちな秋です。

この秋に、どうしても確かめたかった味は、新潟県三条市の方からいただいたコシヒカリの新米と大好きなイクラの組み合わせでした。

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イクラは、もちろんおいしい。でも、このコシヒカリは、飯の友がいらなかった……。ごはんだけで味わいたい香りとどっしりとした味。本当においしいものって、素材だけでしあわせにさせてくれる力を持っているんだなぁ。

このコシヒカリを送ってくださったのは、横山さんというおじさま。地域産業である三条の金物を東北地方などに営業をしながら、趣味でお米作りをしている方です。

今年の7月末、新潟・福島豪雨で、まだ避難指示が出たままの五十嵐川流域を、レンタカーで北上しました。(すでに水位も下がり、快晴。もちろん気象予報士として、天気図を確認の上で出掛けました)。堤防が決壊したあたりの現場で、水没した稲の写真を撮っていると、近所の人たちがぞろぞろと河原に様子を見に来ました。そのひとりが横川さんでした。

とても親切な人で、色々と話を聞かせてくださったうえ、「うちの田んぼ無事だったから米おくる」といわれたけれど、おぼえてないだろうなーと思っていました。それが9月のある日、どーんと10kgの新米が我が家に!

「うちの米は世間のとは違うから。いま出回ってるのは『コシヒカリBL』ってやつだけど、うちのは昔ながらの『コシヒカリ』。だから本当においしいよ」

私からのお礼の電話に、横山さんはそう教えてくれました。コシヒカリって、今のと昔のと違いがあるの?そう思って調べてみると、

リンク:新潟県農林水産部
新潟県では、平成17年産米から従来のコシヒカリよりも農薬を減らした栽培ができる「コシヒカリBL」を県内に一斉導入し、環境にやさしく、安全・安心なお米づくりを推進しています。
コシヒカリBLの食味や品質は、従来のコシヒカリと同等です。いもち病に抵抗性を持つ性質だけが異なります。

あら。味は違わないんですって。でも、明らかに品種は別ですよね。なのに名前が同じなのは、オトナの事情なんだろうな。

我が家では、普段の米もコシヒカリ(たぶんBL)なのですが、米の味にうるさい母は、横山さんのコシヒカリを「なにこのお米〜ってくらいおいしいのよ」と言ってます。私も、普段は気にならない米の味が立ってくる感じにビックリしました。

本当のコシヒカリって、作る人だけが味わえる、幻のお米なのかな。

2011年10月3日月曜日

コカリナのニュースで、こげ臭さの中でみた石巻市立門脇小学校の前の被災松を思い出した

20110324石巻市立門脇小学校前のコカリナになった松
撮っているときはほとんど何気なくでしかないのに、後に、ちゃんとした記録だったんだなぁと気づくことがあります。

311東日本大震災で被災したこの松、いまはもうありません。3月24日に、石巻市立門脇小学校の側の西光寺墓地付近で撮影しました。

このとき、すべてが津波になぎ倒された一帯で、焼けて真っ黒な松が、1本だけ空に向かって突き立っていたのを覚えています。学校ごと火災で全焼した付近は、まだ焼け焦げた臭いがきつくただよい、「車から母親の遺体を引き上げに行く」という男性が、焼けた車両で埋め尽くされた校庭に向かって歩いていったのでした。

被災松でつくったコカリナ(笛)を生徒たちが演奏をした、というニュースをみて、あれ? もしかしてあの松のこと? と気がつきました。

河北新報:被災松「コカリナ」復活の音色 石巻・門脇小卒業生ら

…アカマツは同小に隣接する西光寺の墓地内に自生し、樹齢は80年ほどだった。火災で表面の一部は焦げたものの、焼け跡に1本立っていた。…

あのとき、植物の芽吹きなんて感じられないほど焼き尽くされていた、その門脇町から南浜町にかけての一帯も、9月に訪れたときは、津波の爪痕を草がきれいに覆い隠していました。

門脇町5丁目に実家のあった方が、土台だけになった自宅の前で、「ヘドロの上に生える雑草はすごいね、雑草は」とつぶやいました。