1年半にわたって取材を続けてきた、石巻の大川小学校の事故検証に関する本「石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する」が、池上正樹さんとの共著で、ポプラ社から3月11日に出ます。日本の教育行政史上、戦時を除いて、最大の事故となった学校管理下での被災事故です。
この大川小関連では、同じ著者で2冊目となります。2012年に出した前作「あのとき、大川小学校で何が起きたのか」(青志社)では、学校側や市教委と、遺族の話し合いの様子、遺族たちの思いを中心にまとめました。今回は、その後に始まった第三者検証委員会を取り上げています。
東日本大震災の被災地では、原発事故を除き、5つの公的な検証委員会が立ち上がりました。そのうち、私は大川小と名取市閖上の検証を取材してきました。
大川小検証に対しては、本を書き終えてたいまもモヤモヤとした気持ちが残っています。設置時の合意形成のあり方、検証の方向性や内容、委員会や事務局の姿勢等、後世の災害や事故検証の手本となるような適正性が、ほとんど見当たりませんでした。それはなぜだろうと考え続けてきたものをまとめたつもりです。
大川小検証に対しては、本を書き終えてたいまもモヤモヤとした気持ちが残っています。設置時の合意形成のあり方、検証の方向性や内容、委員会や事務局の姿勢等、後世の災害や事故検証の手本となるような適正性が、ほとんど見当たりませんでした。それはなぜだろうと考え続けてきたものをまとめたつもりです。
取材の過程で、様々な学校事件・事故のご遺族にも話を聞きました。大川小の検証委員会に感じたモヤモヤは、多くの第三者検証委員会に共通した問題であることを教えていただきました。大川小の検証は終わりましたが、検証委員会のあり方については、今後も考え続けていくことになりそうです。
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