「ふたたび、ここから」では、省略してしまった部分、
“もうひとつの卒業証書”の全文を掲載したいと思います。
3月も終わりかけた頃、浸水・全焼してしまった校舎の校長室の耐火金庫から、燃えもせず、濡れもせず、奇跡的にキレイな状態の卒業証書が出てきました。
門脇小学校では、卒業式を約ひと月遅れで行うことができたのでした。
その日、卒業するのは6年生だけではありませんでした。3月で定年を迎えた鈴木洋子校長にとっても、教師生活からの卒業の日でした。
子どもたちが、鈴木校長に贈った卒業証書の全文と、校長からのお礼のあいさつ
(書き起こしのまま掲載)
(突然のサプライズにより、ボイスレコーダーのスイッチを慌てて入れる)
卒業生代表の髙梨陽介くん:
………れるとうかがいました。校長先生として、ぼくたちは最後の卒業生です。そこで、校長先生への感謝の気持ちを込めて、卒業証書をお渡しすることにしました。校長先生、中央にお願いします。
(保護者席から、すすり泣く声)
卒業証書
校長 鈴木洋子殿
校長先生は、ぼくたちに、大切なことをたくさん教えてくださいました。国語の授業でのペア学習での仕方や心に響く声の出し方を教えていただいたことが特に心に残っています。そしてぼくたちはががんばったときにくださった「マル」や黒板に書いてくださった「スペシャル ヨーコ ハナマル」も、印象に残っています。校長先生は、33年間の長い間で、たくさんの卒業生を見送ってきたことと思いますが、ぼくたちが最後の卒業生となりました。今回の震災で門脇小学校の校舎はなくなってしまいましたが、学んだことを決して忘れずこれからもがんばっていきます。これまで教えていただいたことに感謝の気持ちをこめて卒業証書を贈ります。
平成22年4月15日
平成22年度 門脇小学校 卒業生一同
(大きな拍手)
鈴木校長:
卒業生のみなさん、みなさんと一緒に、先生も教師生活を卒業することになりました。3年間でしたが、門脇小学校でみなさんと一緒に学べて、生活できて、とっても幸せだったな、と思います。最後に、このように素晴らしい卒業証書をいただいて、本当にうれしいです。ありがとう!
(大きな拍手)
(保護者席のすすり泣く声が大きくなる)
髙梨くん:
最後にぼくたちから歌を贈ります。
(仰げば尊し)
校長先生、いままでぼくたちを温かく育ててくださり、ありがとうございました!
(全員で一斉に)ありがとうございました!
(拍手)
「ふたたび、ここから」にも、<スペシャル ヨーコ ハナマル>をいただきました! |
児玉奈保美のふてぶてしく、横柄で、謙虚さのない文章が気に入らない。まるで、石巻の人たちを自分の好奇心を満足させる道具に使っているようだ。この本はお薦めできない。
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