◇【新刊のお知らせ】SB新書から『下流中年 一億総貧困化の行方』という中高年層の貧困化について取りあげた本を出しました。雨宮処凛さん、萱野稔人さんなど6人での共著です(2016年4月6日)

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2016年12月8日木曜日

【告知】今年の気象キャスター・気象予報士大集合のトークイベントは12月22日!



今年も「お天気キャスター・気象予報士大集合」トークイベントあります!

2011年に「津波防災の日」が制定されたことをきっかけに始まったこのチャリティも6回目となり、年末の恒例行事になってきました。

企画しているウェザーマップに私が以前に所属していたご縁で、毎回出演のお声がけをいただいています。

懐かしい顔、新しい顔ぶれを見たくて、あるいは毎年の常連さんたちも交えてどっぷり気象や防災の話をするレアな機会がありがたくて参加していますが、私が会社を辞めてもうそろそろ丸9年。「昔はお天気キャスターをしていたんです」と自己紹介すること自体の気恥ずかしさが増している今日この頃です。

今年はどんな自己紹介をしよう、何をチャリティとして持って行こうと悩みつつ、当日を迎えそう。

会場のカルチャーカルチャー(カルカル)が今月から渋谷に移ったので、新しい空間での大集合となるのも楽しみです。

毎年満席となるイベントです、お早めのチケットご購入を。



「お天気キャスター・気象予報士大集合’16」
〜津波・天災を忘れないために〜

【日時】2016年12月22日(月) 開場:18:30 開始:19:30 終了:21:00予定
【出演】森田さんとか、木原さんとか、ラグフェアのおっくんとか、半井さんとか多数
【会場】東京カルチャーカルチャー(渋谷)
住所/東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti 4F
【入場料】前売りチャージ券2500円・当日500円増(飲食食代は別途必要です)
※ チケット売上の出演者収益金は全額チャリティーとして寄付します。

【チケット】e+(イープラス)にて発売中!
☆ファミリーマート店頭「Famiポート」でご購入ください。
<Famiポートトップページ「チケット」ボタン→「チケットを探して買う」→「探して買う」→検索キーワード「カルカル」を入力(日付「12月22日」で絞り込むと確実です)→「お天気キャスター・気象予報士大集合’16」を選択→画面の案内に従って申込券が発見されたら、レジにてお支払いとなります>


なお、昨年開催分の寄付の報告はウェザーマップ社のサイトからご確認ください。

2014年3月9日日曜日

【新刊のお知らせ】『石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する』(ポプラ社)


石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する (一般書)

 1年半にわたって取材を続けてきた、石巻の大川小学校の事故検証に関する本「石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する」が、池上正樹さんとの共著で、ポプラ社から3月11日に出ます。日本の教育行政史上、戦時を除いて、最大の事故となった学校管理下での被災事故です。

 この大川小関連では、同じ著者で2冊目となります。2012年に出した前作「あのとき、大川小学校で何が起きたのか」(青志社)では、学校側や市教委と、遺族の話し合いの様子、遺族たちの思いを中心にまとめました。今回は、その後に始まった第三者検証委員会を取り上げています。

 東日本大震災の被災地では、原発事故を除き、5つの公的な検証委員会が立ち上がりました。そのうち、私は大川小と名取市閖上の検証を取材してきました。

 大川小検証に対しては、本を書き終えてたいまもモヤモヤとした気持ちが残っています。設置時の合意形成のあり方、検証の方向性や内容、委員会や事務局の姿勢等、後世の災害や事故検証の手本となるような適正性が、ほとんど見当たりませんでした。それはなぜだろうと考え続けてきたものをまとめたつもりです。

 取材の過程で、様々な学校事件・事故のご遺族にも話を聞きました。大川小の検証委員会に感じたモヤモヤは、多くの第三者検証委員会に共通した問題であることを教えていただきました。大川小の検証は終わりましたが、検証委員会のあり方については、今後も考え続けていくことになりそうです。

2012年1月5日木曜日

改めて気象サイエンスカフェのこと。災害と科学と社会の狭間でみつけた問いを追いかけて

2012年最初の気象サイエンスカフェ東京は、1月14日(土)に有明の防災テーマパーク「そなエリア」で行います。テーマは鉄道×防災にしました。国の誇る、超巨大防災拠点(本物)を見ることもできますので、ぜひご参加ください。


2012年1月14日(土)第29回気象サイエンスカフェ東京
鉄道と気象の関わり~鉄道会社における防災の取組み~
(申し込みはウェブサイトからお願いします)
http://meteocafe.blogspot.com/2011/12/114.html


以前のエントリにも書きましたが、鉄道発展の歴史は、災害との闘いの歴史でもあります。

リンク:鉄道地図帳でよみがえる過去の地震・津波の影響の大きさ(2011年10月2日)

ところで、私がサイエンスカフェという場で、科学コミュニケーションに挑戦しはじめたのは、2005年のことです。気象の分野にこだわった気象サイエンスカフェをはじめたのは、その翌年でした。

きっかけは、2004年でした。この年は、台風が前代未聞の10個も上陸しました。実感としては、毎週末、嵐がやってきた感じで、防災情報の伝達がうまくいていないことが、たびたび課題として取り上げられました。その頃の私は、CSやCATVの気象キャスターとして「伝える」側にありました。

「警報や避難を呼びかけても、避難しない人がなぜこんなに沢山いるんだろう」

隣接する県や市で災害が起きていたにもかかわらず、1週間も経たないうちにまた同じような被害が出てしまうことが、とても不思議でなりませんでした。

逃げなければいけない人に、誰が情報を伝えるか、危険であるという感覚をどう理解してもらうか、そもそも一人でも伝わりやすいようにするための工夫は、などと考えているうちに、これは科学・技術情報と社会のコミュニケーションの問題だと思い至りました。マスメディアの仕事ではできない、気象予報士の役目を見つけた瞬間でした。

気象サイエンスカフェは、5年以上続いていますが、いまだに「科学技術の専門家と一般参加者の人たちの距離が近づいた」という実感を積み重ねることができずにいます。それでもここまで続けさせていただいたこと、地域カラー豊かな地方展開が図れていることを、関係者の皆さんに感謝しています。

日本の気象界は、学術分野と技術分野の高い専門性のある人たちの多くが、同時に公務員です。このことが、対話や「新しいフラットな関係性」を呼びかけるうえでの、しばりや心理的な難しさとなっていると感じます。

しかしいま、これまでの取り組みを考え直し、場の質を高めていこうと改めて思っています。気象界特有の空気感も理解しつつ、理念も手法も手探りで取り組んでみようと、仲間を少しずつ増やしているところです。

2011年の福島の原発事故をきっかけに、関係者や専門家と言われる人々と、被災者・国民の間に繰り広げられた、まずいリスクコミュニケーションの数々に、

「着眼点は間違ってなかった」
「本気で科学・技術の課題と社会を結びつけるためにできることをしよう」

という思いを強くしました。震災直後に、サンデー毎日(2011年3月17日号)にも、科学技術情報を専門家でなくても理解できるよう伝える動きが今後は必要とされる、といった趣旨のコメントさせていただきましたが、以来、本当にその気運は高まってきたと感じます。

私だけでなく、色んなジャンルで、STS(Science and Technology in Society)に取り組むみなさんも、きっと同じような気持ちでいるのではないでしょうか。

今年は、私も上手に、色んな人たちを巻き込んで行きたいと思っています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。